Web広告の強みや他のマーケティングとの違いを紹介
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がトレンドになっているように、デジタルやITを活用してビジネスを促進させるのが当たり前になっています。Web広告もそのなかの一つであり、いまやネットで広告やマーケティング活動をすることは必須と言えます。
しかし、まだまだ活用できていない企業が多数あるのも事実であり、最優先に取り組まなければならない課題となっています。今回はWeb広告の強みについて解説していきますので、その重要性についてすこしでも理解していただければと思います。
- Web広告に挑戦してみたい人
- Web広告とほかの広告とのちがいを知りたい人
- 効果的にWeb広告を運用したい人
Web広告とは?Web広告の強みって?
Web広告とはインターネット上の広告のこと全般を指します。検索結果に表示されるリスティング広告やWebメディアに表示されるバナー広告などが代表的な例となります。Web広告についてはオンライン広告とも呼ばれ、チラシや看板といったものはオフライン広告と呼ばれています。どちらが優れているということではなく、戦略に応じた使い分けが必要です。そのため、まずはWeb広告の強みについて知っておいてください。
- 低予算で始められる
- 短期での効果が期待できる
- 数値分析がしやすく効果改善が見込める
- Web広告の種類によっても強みが変わる
非常に低予算での広告配信が可能というのがWeb広告の強みになります。とくにGoogle広告やYahoo広告などのような運用型広告では数千円から始めることができ、効果が実感できなければ、すぐに停止することが可能です。限られた予算しかない中小企業であっても、Web広告を気軽に試してみることができます。
クリック単価についても数十円程度になることが多く、少額であってもある程度はWebサイトへの流入が期待できます。テストとして広告を配信し、ユーザーの反応をチェックしてみるのも良いでしょう。
通常、インターネット上で認知を獲得するには時間が掛かります。ユーザーが検索をしてWebサイトを発見するためには、GoogleやYahooといった検索エンジンに掲載される必要があるからです。そのため、広告を利用しない場合にはWebサイトへの集客には数か月程度の時間が掛かるのが一般的です。
その点、代表的なWeb広告であるリスティング広告では、審査はあるものの、最短で1営業日程度あれば広告を出稿しWebサイトへの集客が可能です。スピード感をもってマーケティング活動をするにはWeb広告は非常に適していると言えます。
Web広告では広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数などのデータがリアルタイムで確認が可能です。そのため広告を配信しながら並行して分析を進め、素早く改善施策を打つことができます。適切な改善であれば広告の効果が高まるので、さらに予算を追加し、ビジネスを拡大させることができるでしょう。
数値については管理画面から確認することができ、閲覧権限があればだれでも見ることができます。またCSVとしてエクスポートすることも可能なので、エクセル上で整形して社内に共有することで、スムーズにコミュニケーションを取ることもできます。
Web広告を試してみたけど、効果がなかった!という方も諦める必要はありません。Web広告といっても種類は一つではないので、いくつかの媒体を試してみると良いでしょう。
その際に考えなければならないのは、プロモーションの目的は何か、ターゲットは誰なのかという点です。これらは媒体の選定に深く関わってきますので、なるべく具体的に把握しておくようにしてください。
次の章ではWeb広告の種類と特徴についてまとめていますので、媒体選定に役立ててください。
Web広告の種類は何種類?それぞれの特徴と強みを紹介
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告
- 動画広告
- メール広告
- ネイティブ広告
以下ではWeb広告の代表的な8種類について、特徴と強み、メリット・デメリットを紹介しています。リスティング広告やディスプレイ広告については知っている方も多いと思いますが、そのほかの広告については広告業界にいなければ、なかなか知りえないものなので参考にしてみてください。
リスティング広告はGoogleやYahooなどの検索結果に表示される広告のことです。検索連動型広告、またはキーワード連動型広告とも呼ばれ、高い広告効果が期待できます。代表的なWeb広告の一つで、Web広告を出稿する際には必ず検討されるものといっても過言ではありません。
リスティング広告では、キーワードで検索している見込み客を集客できます。検索しているユーザーは能動的に情報を収集しようとしているため、購入や問い合わせに至りやすいという特徴があります。
クリック課金になるので、広告がクリックされるまでは広告費が発生することはありません。そのため、実際に興味をもってクリックした人だけを集めることができ、無駄な費用が抑えられます。
リスティング広告は入札制となっていますので、検索結果の上位に表示させるためには高い金額で入札する必要があります。その結果、リスティング広告のクリック単価は高騰し、少額の予算で多くのユーザーを集客することは難しくなっています。
ディスプレイ広告はWebメディアの広告枠に表示されるバナー広告のことです。Webメディアはネットワーク化されているものが多く、GoogleアドネットワークやYahooアドネットワークなどさまざまなサービスが展開されています。
ネットワーク化されているため、Google広告やYahoo広告などのサービスを利用すれば、さまざまな広告枠に広告が表示されます。ターゲティングの種類も媒体によって異なり、狙ったユーザーにしっかりと広告を見せることができます。
リスティング広告と同様にクリック課金を選択することができ、無駄な費用を削減することができます。また在庫数も豊富なので入札制であってもクリック単価を抑えて、多くのユーザーをWebサイトへ集客することができます。
さまざまなWebメディアに掲載できる反面、配信先が膨大になり、管理が難しくなります。中には個人ブログや卑猥なサイトも含まれる可能性もあるため、ブランドを毀損する可能性も十分にありえます。
リターゲティング広告は過去にWebサイトを訪問したユーザーに配信する広告を指します。Google広告やYahoo広告などで提供されているディスプレイ広告の一種であり、通常はバナーや動画のクリエイティブで配信されます。
既に訪問履歴のあるユーザーなので興味関心度が高く、再訪問することでアクションに至りやすいと考えられます。コンバージョンを獲得したい場合には、非常に有効な広告と言えます。
リピーターを集客することができるため、獲得効率が高く、Web広告のなかでもとくに高い広告効果を発揮できます。商品を購入した人、あるいは○○のページを訪問した人、○○日前に訪問した人などの条件を設定することで、更にターゲットを絞り込むことも可能です。
ある程度のWebサイトへの訪問者を確保する必要があるため、できたばかりのサイトではユーザーの蓄積に時間が掛かります。リスティング広告などとセットで利用するのが良いでしょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告はユーザーが何らかのアクションに至った場合にのみ広告費が発生する成果報酬型の広告のことです。商品の購入、資料請求、会員登録、来店予約、問い合わせなどをコンバージョンとして設定し、達成すると課金されることになります。
成果が発生しなければ広告費も発生しないため、リスクが非常に少ない広告となります。通常はASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と呼ばれるサービスに広告出稿を依頼し、提携するWebメディアへ掲載がされるようになります。
集客という点においてはWebメディア側で行ってくれるので、あまり難しいことを考える必要がありません。商品やサービスの企画設計に注力できるというのがメリットになります。
すべてのWebメディアが広告を掲載してくれるわけではないため、必ずしも成果が発生するわけではありません。力を入れて販促してもらうためには、成果単価を上げたりキャンペーン施策をしたり、Webメディア側も収益になるような施策を考える必要があります。
FacebookやInstagram、Twitterなどのソーシャルメディアに掲載される広告をSNS広告と呼びます。近年では急速にユーザー数が伸びており、Tiktokといった新しいSNSも誕生してきて注目されています。
SNS広告ではターゲティングの精度が高いことが大きな強みとなっています。投稿の内容や「いいね」などの履歴から興味関心をデータ化し、より広告効果の高いユーザーにターゲットを絞り込むことができるのが強みといえます。
精度の高いターゲティングがSNS広告の特徴ですが、SNS上で拡散されることも大きなメリットといえるでしょう。ユーザー間で情報がシェアされることで、副次的な効果も期待できます。
拡散されるのがメリットではありますが、それは良いところだけではないので注意が必要です。SNSでは炎上のリスクも考えなくてはならないので、その点はデメリットになるかもしれません。
動画広告は動画をクリエイティブにして配信される広告のことです。Youtubeに見られるような動画の冒頭あるいは途中に入るような広告をとくにインストリーム広告と呼びます。それとは別にディスプレイ広告のようなWebメディアに掲載される動画広告をアウトストリーム広告と呼びます。
一般的なディスプレイ広告は画像によるメッセージですが、動画を活用することでユーザーに伝えられる情報量が増加します。認知拡大やブランディング施策には非常に有効であるのが動画広告の強みです。
テレビCMなどと比べると低予算で配信することができ、また視聴課金のような形態で広告を配信することも可能です。またYoutube広告ではGoogle広告と同様のターゲティングができ、ターゲットとするユーザーにのみ絞り込むことができます。
動画広告を配信するためには動画を制作する必要があります。画像などと比べると時間や手間が掛かってしまうため、外注する場合にもある程度の制作費が必要です。動画制作費などの初期費用が必要な点は、動画広告のデメリットと言えます。
メール広告は名前のとおり、メールに含まれる広告のことを指します。Webメディアが定期的に発行するメールマガジンなどには広告枠が含まれており、Webメディアの読者にリーチすることができます。そのほかにも独占枠として配信されるメール広告もあり、広告費としては高くなりますが、単独の広告枠となるため注目度も高くなります。
Webメディアのメールマガジン読者は非常に強い関心を持っているファンだと言えます。そのためメールについても、しっかりと読んでくれている可能性が高く、広告効果として高いものが期待できます。
メール広告はリスティング広告やディスプレイ広告とは異なるプッシュ型の広告といえます。つまり現在は興味がなくてもセールス文によって興味を持たせ、アクションにつなげることができます。
近年ではLINEなどのチャットアプリが普及しているため、メールの活用が少なくなってきています。またプライバシー保護の観点から分析できるデータも縮小される傾向にあり、下火になりつつあるのが現状です。
Webメディアのコンテンツに馴染むような形で配信されている広告をネイティブ広告と呼びます。ただしユーザーには広告として認識されやすいように広告枠にはPRや広告といった表記が必要となっています。
ネイティブ広告にもいくつか種類があり、タイムラインのようなフィードに掲載される広告をインフィード広告、おすすめ記事に含まれる広告をレコメンドウィジェット広告と言います。
広告やPRという表記はあるものの、Webメディアのコンテンツの一部としてスムーズに閲覧できるため、ユーザーにとってストレスが少なく、高い広告効果が期待できるとされています。
通常のディスプレイ広告と比較して、一般的にはクリック率やコンバージョン率が高いとされています。コンテンツとして読んでもらいやすく、商品やサービスをしっかりと理解してもらうのに大きな効果があります。
ネイティブ広告についてもネットワーク化されているものが多く、配信先のWebメディアには十分に注意が必要です。意図しないWebメディアに配信されてしまわないように事前に確認するようにしてください。
- Web広告は低予算・短期間で効果が出せる
- Web広告の種類によって使い分ける
DXが話題となっていたので何となくWeb広告を始めた企業も多いかもしれませんが、オンライン広告とオフライン広告には、それぞれに強みがあり活かすべき特徴があります。それらを踏まえたうえで、企業全体のマーケティング活動にどのように位置づけていくかが重要なポイントになります。
今回の記事を通してWeb広告の強みを把握していただき、今後に活かしていくようにしてください。
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