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Web広告
Update: 2023/9/27

リスティング広告のメリットデメリットは?費用をかけずに集客する5つの方法

Web上からの集客をもっと増やしたいと考えている場合、リスティング広告がまず初めに頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

  • リスティング広告を始めようと思っている人
  • リスティング広告の費用をもっと抑えたいと考えている人
  • もっとオンラインからの売上をアップさせたい人

この記事では、Web広告の中でもリスティング広告について詳しく紹介しています。リスティング広告のメリットやデメリット、費用感や広告費を抑える方法など、今日からリスティング広告を始めたい人にもわかりやすく解説しています。

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リスティング広告とは

リスティング広告とは、検索エンジン上で自社の広告を表示させる仕組みのことです。キーワード検索を行ったユーザーが見る検索結果ページに、広告が表示されます。広告の掲載は、入札額やクリック率などの条件によって決まります。

リスティング広告では、ユーザーが自社の商品やサービスを探しているときに、的確にアプローチすることができます。また、クリックが発生した場合のみ広告費用が発生するため、費用対効果が高い広告手法として注目されています。

他のWeb広告との違い

リスティング広告は、検索エンジンやECサイト内で、キーワード検索をした際に、関連する広告を表示する広告形式です。他のWeb広告との違いは、広告がユーザーの検索意図に合わせて表示されることです。

つまり、ユーザーが自分で検索したキーワードに関連する広告が表示されるため、関心を持つユーザーがクリックする可能性が高く、高いコンバージョン率が期待できます。また、広告表示のタイミングも、ユーザーが関心を持っている時に表示されるため、リーチ効果も高いと言えます。

リスティング広告のメリットデメリット

Web広告には様々な種類がありますので、どうしてリスティング広告を実施するのかも明らかにしておく必要があります。そのためにリスティング広告のメリット・デメリットを把握しておくようにしましょう。

自社の目的に合っていないようであれば、別のWeb広告という選択肢もありますので、よく検討してから進めるようにしてください。

リスティング広告のメリット

まずリスティング広告のメリットについて、大きく3つの観点から紹介します。

定額の予算から出稿できる

最初に挙げられるリスティング広告のメリットは予算です。テレビや新聞などのマス広告では数百万円規模の広告費が必要となり、多くの中小企業では実施するのがむずかしいでしょう。

その点、リスティング広告であれば最低で数千円から広告を出稿することができ、開始・終了のタイミングも好きに設定することができます。その他のWeb広告でも最低出稿料金が定められている場合が多く、定額予算でのWeb広告にはリスティング広告が向いていると言えます。

リアルタイムでレポート分析できる

次にリアルタイムでのレポート分析ができることがメリットに挙げられます。リスティング広告ではオンラインの管理画面から入稿の設定など広告出稿の準備を行います。

さらに広告の数値についても管理画面から確認することができ、ほぼリアルタイムで状況を把握することができます。これにより効果がないキーワードや広告文の停止などを即時に判断することができるようになります。

また、ユーザーのアクション(コンバージョン)についても、ほぼリアルタイムに計測できますので、効果があったかどうかについても瞬時に判断することできるようになっています。
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精度の高いセグメントができる

最後にセグメントです。リスティング広告ではキーワードの他にも地域や曜日、時間帯、デバイスなどでターゲットを絞り込むことが可能です。特に地域については市区町村単位(一部の地域を除く)で設定することができるので、商圏の限られている店舗ビジネスの場合には活用しやすい機能と言えます。

その他にも休日・祝日には広告を配信しない、営業時間外は広告を配信しないなどの設定も可能ですので、徹底的に広告の無駄を省くことが可能となっています。

リスティング広告のデメリット

当然、リスティング広告にはメリットしかないわけではありません。デメリットには以下の3つが挙げられます。

クリック単価が高い

リスティング広告の大きなデメリットは、クリック単価が高いことにあります。先に説明した通り、リスティング広告では入札制が採用されています。これは検索結果の上位に表示するためには入札額を高めて設定し、競合他社と広告枠をかけてオークションがおこなわれることを意味しています。

これにより他社が入札額を上げると負けないように入札額を上げざるをえなくなり、徐々にクリック単価が高騰することになります。その結果、費用対効果も悪化してしまう場合もあるので注意が必要です。

運用が大変

リスティング広告はキーワードと広告文が決まってしまえば、広告の管理画面から出稿の手配をできるので、誰でも簡単に進めることができます。

しかし、それは出稿するまでの準備段階の話であり、実際には広告出稿後もレポート分析、キーワード・広告文の変更、アカウント構成の見直し、戦略の見直し、リンク先の見直しなどさまざまなことを検討・実施する必要があります。そのためリスティング広告の運用業務は非常に手間がかかってしまい、人的リソースを圧迫してしまう可能性があります。
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潜在層にリーチできない

リスティング広告では検索しているユーザーにしかリーチできないのもデメリットになります。つまりユーザーが自分の課題を認識していて、解決するための具体的な方法を能動的に探していなければいけません。そうなるとユーザーの母数は非常に少なくなるので、必然的にリスティング広告で獲得できる市場は狭くなります。

Webマーケティングに限りませんが、ユーザーは自身の課題を認識していない場合も多く、そのようなユーザーにどうリーチしていくかが成否を分ける重要な戦略策定となります。リスティング広告だけに頼るばかりでは、売り上げを増加し続けることはむずかしいと言えるでしょう。

リスティング広告にかかる費用

リスティング広告にかかる費用は、広告掲載順位やクリック数などに応じて、一定の金額が発生します。具体的には、以下のような費用が発生する場合があります。

  • クリック単価(CPC)
    クリック単価は、広告をクリックしたユーザー1人あたりにかかる費用です。CPCはキーワードの競合状況やクリック率によって変動するため、クリック単価の高いキーワードほど費用がかかります。
  • 月額管理費用
    リスティング広告を運用する場合、広告配信やキーワード設定、レポーティングなどの管理作業が必要になります。代理店に委託する場合には、月額管理費用が発生することがあります。
  • 入札金額
    入札金額は、広告の掲載順位を競う際に必要な金額です。入札金額が高いほど広告の掲載順位が上がり、より多くのクリックを獲得できる可能性があります。
  • 広告掲載枠数
    広告掲載枠数は、リスティング広告が掲載される場所の数を指します。広告掲載枠数が多いほど、より多くのクリックを獲得できる可能性がありますが、その分費用も高くなる傾向があります。

また、リスティング広告にかかる費用は、各広告プラットフォームや代理店によって異なるため、自社の予算や目的に合わせて選択することが大切です。

リスティング広告の費用を削減する方法

リスティング広告の費用を削減する方法について、以下にいくつかのアイデアを示します。

  • キーワードリサーチをおこなう
    自社の商品やサービスに関連するキーワードをリサーチし、競合が少なく、かつクリック単価が安いキーワードを見つけることが重要です。
  • キーワードのマッチタイプを最適化する
    キーワードのマッチタイプを最適化することで、クリック単価を下げることができます。広告の配信方法を「完全一致」から「フレーズ一致」、「部分一致に変更する方法があります。
  • ランディングページを最適化する
    広告をクリックして訪れるランディングページを最適化することで、広告の品質スコアが上がり、クリック単価が下がることがあります。ランディングページの読み込み速度を向上させ、コンテンツを充実させることが重要です。
  • ターゲティングを最適化する
    ターゲティングを最適化することで、余計なクリックを避けることができます。ターゲットを地域、年齢、性別、言語などに絞り込むことができます。
  • コンバージョン率を上げる
    広告をクリックしてから、購入までの流れを簡単にすることで、コンバージョン率を上げることができます。購入フォームの簡素化、商品画像の充実などが効果的です。

これらの方法を実践することで、リスティング広告の費用を削減し、より効果的な広告運用が可能になります。

リスティング広告の掲載順位のメカニズム

リスティング広告の掲載順位は、検索エンジン会社が設定したランキングアルゴリズムによって決定されます。Googleの場合、掲載順位は広告主の入札額と広告の品質スコアに基づいています。

広告主は、クリックあたりの入札額を設定し、Googleは広告の品質を評価するために、広告のクリック率、広告ランディングページの品質、広告の適切なキーワード使用などを考慮します。これらの要因により、広告の品質スコアが決定され、最終的に入札額と品質スコアの組み合わせによって掲載順位が決まります。

品質スコアが高い広告は、競合広告よりも上位に掲載されます。そのため、広告主は入札額を上げるだけでなく、広告の品質を改善することが重要です。

リスティング広告で成果を上げる方法

リスティング広告で成果を上げるには、まず広告のターゲティングに注力することが大切です。ターゲット層に合わせたキーワード選定やデモグラフィック情報を利用したターゲティングをおこない、より効果的な広告配信を目指しましょう。

また、競合他社の広告やキーワード選定状況を調査し、自社の広告を最適化することも重要です。さらに、広告クリック後のランディングページを最適化し、ユーザーが求める情報やアクションを明確にすることで、コンバージョン率の向上につなげることができます。

これらの取り組みを継続的に行い、広告効果を最大化することが重要です。

サービスの顧客層に沿ったターゲティングの設定

リスティング広告は精度の高いターゲティングが可能なので、サービスの顧客層を十分に分析し、広告設定に反映する必要があります。

男性向けのコスメを販売したい場合には、ユーザー属性を男性に絞り込むことが効果的です。コスメの購入ユーザーは一般的に女性です。そのため「コスメ 通販」と検索しているユーザーの多くは女性と考えられますので、単純に広告をだしていては無駄な広告費をかけることになります。

対策としては、単純に「コスメ メンズ」といったようにキーワードを加えることで絞り込むこともできますが、ユーザー属性を男性に絞り込んでおく方法もあります。「コスメ 通販」と検索しているユーザーの中でも男性のみに広告が配信できるため、クリック率やコンバージョン率の改善につながる可能性が高いでしょう。

広告文をしっかりと作り込む

広告文は検索結果に表示されるため、ユーザーがクリックするかどうかを決める重要なポイントのひとつです。検索結果には他社を含め、多くのテキストが表示されるため、その中でも目立つように魅力的なコピーにしなければなりません。

広告文作成の大きなポイントとして、検索キーワードと連動させることが重要です。「東京 不動産」と検索しているユーザーには「東京で不動産をお探しの方へ」といった広告文にした方がニーズとマッチしていることが一目で分かるので、クリック率が高くなり、クリック単価も抑えることができます。
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リスティング広告で重要なキーワードの選定方法を解説

リスティング広告はユーザーのニーズが反映されているキーワードの選定が肝になります。キーワード選定が上手くできていないと、全くターゲットと異なるユーザーにリーチしてしまい、無駄な広告費が発生し、一向に成果につながらないものとなってしまいかねません。どのようなキーワードがコンバージョンにつながりやすいのかを事前に調べておくようにしましょう。

キーワードの選定にはGoogleが提供しているキーワードプランナーが有効です。特定のキーワードを入力すると関連するキーワードのリストが表示されるため、キーワード選定に有効です。また競合の状況や想定クリック単価も分かるので、広告配信前にシミュレーションすることができます。

忘れてはいけないのが、実際に検索してみることです。検索結果には既に競合を含めて多くのWebサイトのコンテンツが含まれています。その中から自社に合ったキーワードやコンテンツを探していくのも非常に役に立つでしょう。ただし、関連しているものの、あまりかけ離れたキーワードになってしまうと、コンバージョンが獲得できないので、よく検討するようにしてください。

広告運用では最初から最高の結果が得られるわけではなく、運用しながら最適化を進めます。実際に配信してから効果を分析すれば良いので、広めのキーワードで始めてみるのも良いでしょう。

リスティング広告の分析と最適化をおこなって効率よく成果をあげよう

リスティング広告では様々な指標がありますので、それぞれどういったものかを理解する必要があります。その指標が何を意味しているのか、どうして高くなったのか・低くなったのか、改善するためには何をしなければならないのかなど、考えなければならないことが多くあります。

以下ではリスティング広告の分析方法や最適化の施策などについて解説していきます。

クリック率の分析

クリック率とは広告の表示回数に対してクリックがどのくらいの割合で発生したのかを示すものです。クリック率が高いということは広告に興味を持ったユーザーが多いことを意味していて、ターゲットとなるユーザーに対して魅力的な広告を発信できているということになります。

クリック率が高ければ、広告の品質が高くなるので、クリック単価が抑えられます。結果、同じ広告予算でも多くのクリックを獲得でき、効率的な広告運用ができるようになると言えます。

リスティング広告のクリック率はキーワード、競合の入札、業界などによって大きく異なります。平均的には自社のブランド名や社名のような固有名詞であれば30%~50%程度、一般的なキーワードであれば5~10%程度になるでしょう。

コストパフォーマンスの分析

広告を配信して最も重視しなればならないのは投資した広告費に対して、どのくらいのリターンがあったかどうかになるでしょう。コストパフォーマンスの分析には、コンバージョン単価やROAS(Return On Advertising Spend)を計測し、確認するようにします。

コンバージョン単価とはユーザーのアクション(コンバージョン)1件を獲得するのに掛かった費用のことです。コンバージョン1件に対して、どのくらいの売り上げが見込めるのかを算出することで、コストパフォーマンスが高いか低いかの判断がつけられるようになります。

ROASとは広告経由でどのくらいの売り上げ(コンバージョン値)が発生したのかの割合を示す指標です。リスティング広告ではコンバージョンの数に加えて、コンバージョン値も計測・設定することが可能です。ECサイトなどではROASをもとにした分析がメインとなります。

コンバージョンポイントの最適化

ユーザーのアクションをコンバージョンと言いますが、広告の目的が来店者の増加ということになると、行動がオフラインとなってしまうので、効果計測が難しくなってしまいます。そうするとクリック単価やクリック率でしか分析することができないので、広告の最適化がむずかしくなります。

そのような場合には店舗の地図ページなどをコンバージョンポイントとし、来店の意思があるということを指標に考えるようにします。実際に来店したかどうかまでは分かりませんが、少なくとも店舗の住所を確認しているため、興味関心の高いユーザーを集客できていると言えるでしょう。

リスティング広告の場合、広告の効果が数値となって表れますが、それがすべてではありません。コンバージョンポイントを適切に設定して、分析するようにしてください。

LPなどの遷移先の最適化

リスティング広告ではキーワードと広告文、さらにランディングページ(LP)が重要な要素となります。コンバージョンを獲得できるかどうかはLP次第といっても過言ではありません。

LPを最適化することはLPO(Landing Page Optimization)と呼ばれていて、リスティング広告の改善施策として優先度の高いものと言えます。LPOの施策には、キャッチコピーを変更したり、メインビジュアルを修正したりすることなどがあります。制作を外注していたりすると費用が掛かってしまうと思いますが、LPOはそれだけではありません。その他にも広告クリックのリンク先URLを変更することもLPOに含まれます。

たとえば、今までトップページをリンク先として設定していたところから、商品詳細ページやサービス紹介ページにリンクさせることでも広告の効果改善は期待できます。
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広告表示の自動最適化

広告のクリック率を高める施策として、リスティング広告では自動最適化の機能を提供しています。Aパターン、Bパターンのクリエイティブを設定しておくだけで、自動的に効果の高い広告文が多く配信されるようになります。

先に挙げたようなLPOのためにリンク先の異なる同じクリエイティブを設定しておくことでも効果的です。どちらのリンク先が効果的なのかが分からない場合には、2種類のクリエイティブを設定しておくだけで、あとは媒体側で最適化を勧めてくれるようになります。

リスティング広告の主な出稿媒体であるGoogle・Yahoo!ではどちらもデフォルトで自動最適化の設定になっているので、特別な設定は必要ありません。広告配信レポートを確認して、しっかり機能しているかどうかだけ確認するようにしましょう。

まとめ

Web広告の中でも最も多くの人に知られているリスティング広告について、紹介してきました。これから出稿を検討されている方は、メリット・デメリットを把握したうえで、取り組むようにしてください。また運用中の方も分析・検証を進め、さらに効率的な運用ができるように取り組むようにしましょう。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。