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Web制作
Update: 2024/4/21

【初心者向け】Webサイトの競合分析をする目的と具体的なやり方5選

「サイトの競合分析はした方がいいのかな?」
「サイトの競合分析って具体的に何をするの?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

本記事では、サイトの競合分析について詳しく知りたいという人に向け、「自社に合った競合分析のやり方」を紹介していきます

  • 競合分析をして売上を上げたい人
  • サイト制作やリニューアルの前に競合分析をしたい人
  • 具体的な競合分析のやり方を知りたい人

以下にて詳しく見ていきましょう。

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Webサイトの競合分析の目的とは?

Webサイトの競合分析を行う目的は、下記のパターンがあります。

Webサイトの競合分析をする目的は様々ですが、共通している考え方は、自社のサイトをユーザーに選ばれるサイトにすることです。

サイト制作とリニューアルの時には、競合サイトの分析は欠かせません。

競合サイトは自社サイトと類似しているため、UXやSEO、流入経路、広告配信などを分析し、戦略の策定の参考にすることができます。

特にSEOは、Google検索順位を上位にする際、競合サイトの分析を行います。上位表示のサイトは、コンテンツの質が高く、バックエンドも最適化されています。

Googleからの評価は競合分析をする上で欠かせないものです。 また広告出稿についても、競合がどのキーワード、媒体でリード獲得をしているのかを分析していくことで、広告配信のヒントが見つかります。

競合サイトの見つけ方は?

競合サイトは「検索キーワード」を活用しましょう。検索キーワードはターゲットのニーズが反映されているものです。

キーワード分析には、Google AnalyticとGoogle Search Consoleのデータが活用できます。

データ分析から競合サイトを見つける

自社で重要視するキーワードは、データ分析から導き出す方法と、GoogleAnalyticsとGoogle SearchConsoleを使いましょう。

GoogleAnalyticsでCV数が多いページを複数ページ特定します。次にGoogle Search Consoleで特定したページの流入キーワードが確認できます。 そしてGoogleの検索で流入キーワードを入力して出てくる上位TOP10は競合サイトになります。

競合分析のツールに関しては、以下の記事も併せてご覧ください。

自社が重要視するキーワードから競合サイトを見つける

まず、自社商品・サービスのキーワードを把握しましょう。例えば、ベビーカーを販売する会社であれば、キーワードはベビーカーという事になります。

しかし、一単語だけのビックキーワードで検索すると、ベビーカーについての商品情報以外も出てきます。

そこでキーワード分析ツールが活用できます。ラッコキーワードというツールにより、メインキーワードと一緒に検索されているキーワードである「ロングテールキーワード」の一覧が表示されます。

一覧には検索ボリュームも表示されているので、そこから自社によって重要視するキーワードを探していきましょう。 キーワードを選定した後は、Google検索の上位TOP10から競合となりうるサイトを特定していきましょう。

Webサイトの競合分析における重要5項目

競合分析における重要4項目
  • アクセス数・UU数
  • 直帰率
  • 流入経路・流入キーワード
  • 被リンク・ドメインの強さ
  • 滞在時間

アクセス数・UU数

分析ツールを使うと、アクセス数・UU数を調べることができます。アクセス数とUU数であれば、特にUU数に着目しましょう。UU数が純粋な訪問者の人数です。

競合サイトのUUが自社よりも多ければ、まだ自社サイトは伸びしろはあります。

競合サイトの商品・サービスの品目が、同じ程度であれば、自社よりも競合サイトの集客が優勢であるか、積極的に集客活動を行っている可能性があります。

その時は、SEO戦略や広告戦略の見直しを行いましょう。

直帰率

直帰率は、サイトのコンテンツの質と、UI/UXの指標となります。

自社のぺージと内容が重なる競合のページの直帰率を比較して、自社の直帰率が高かった場合、コンテンツの質か、UI/UXの質が、競合サイトに劣っている事になります。

直帰率を比較して原因を特定し、改善施策を取り組みましょう。

流入経路・流入キーワード

有料ツールを使うと、競合サイトの流入経路と流入キーワードを調査することができます。

これにより他社の戦略の方向性が見えてくるだけでなく、自社で発見できていないキーワードや流入経路も発見できることでしょう。

競合サイトは、ターゲットとなるキーワードをある程度絞りこみ、戦略リソースを集中投入しているはずです。

競合サイトが施策を行っていないキーワードを見つけ出すのもリード獲得には効果的です。特定のキーワードで上位を取れば差別化に繋がります。

被リンク・ドメインの強さ

被リンクとは、外部のサイトから自社のサイトに向けて貼られたリンクです。被リンクが多いと「サイトが信頼されている」とGoogleは判断します。

競合サイトの被リンクの数と、どこに被リンクが貼られているかを確認しましょう。

自社の被リンクを増やす施策を実施していきましょう。 被リンクの数の他に公式であるかどうかも評価の指標となっています。公式は評価が高くなります。

滞在時間

滞在時間も有料ツールで分析しましょう。

滞在時間は、閲覧した時間を示したものです。滞在時間が長ければ、そのページには有益なコンテンツがあると言えます。

自社の閲覧時間が劣っている場合、自社のコンテンツの質が低いか、コンテンツの種類が不足しているかも知れないので、追加していきましょう。

サイト制作やリニューアルの際に競合分析する理由

PCのページにグラフが載っているイラスト

サイト制作やリニューアルの際に競合分析を行うべき理由は下記の通りです。

競合分析をする理由
  • 競合がターゲットとしている顧客を理解するため
  • 現在の市場やトレンドを理解するため
  • 価格帯の相場を知るため
  • 自社の強みや改善点を発見するため
  • サイトのデザインやレイアウトなども参考にできる
  • 競合分析をすることで空き領域を見つけることができる

以下では、それぞれの理由について詳しく解説していきます。

競合分析を行う理由を把握しておくことで、効率よく作業を進めることができます。作業工数の削減にもつながるため、ぜひチェックしておいてください。

競合がターゲットとしている顧客を理解するため

「ターゲットにすべき層がイマイチ分からない」という場合は、競合がターゲットにしている顧客を分析してみるとよいです。

うまく運用されているサイトというのは、ターゲットを上手く設定しているからという可能性が高いため、ぜひそういったサイトを見つけて分析してみてください。

「ターゲットが被るとあまり良くないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、その点に関しては一切心配する必要がありません。ターゲットが被っていても、響くアプローチの仕方は人それぞれです。アプローチの仕方で差別化するように意識していきましょう。

ターゲットの設定は本来時間をかけてゆっくり行っていくものですが、競合を分析することですぐに分かることもあります。集客を効率化するためにもぜひ覚えておいてください。

現在の市場やトレンドを理解するため

現在の市場に起きている変化やトレンドを理解することで、客観的なデータに基づいた戦略を練ることができます。

たとえば、

  • いま競合はどんな商品やサービスを取り扱っているのか
  • 商品やサービスを売り出す際にどのような見せ方をしているのか
  • 販売促進の手段は「広告」「SEO」「SNS」どれが主流になっているのか

などといったポイントを分析することで、客観的なデータを収集することができます。

特に着目したいポイントはやはり「どんな商品やサービスを取り扱っているのか」という点でしょう。サイトのリニューアルが上手くいったとしても、そもそも商品やサービスが悪くては当然、売り上げ向上にはつながらないからです。

したがって、まずはじめに競合が販売している商品やサービスのトレンドを押さえ、次に「ターゲティング」「売り方」についての競合分析を行っていくとよいです。

価格帯の相場を知るため

価格設定の相場を知るために競合分析を行う場合もあります。競合がどのような値段設定を行い、どのようなマーケティング手法をもって商品を流通させているのかを把握しておけば、自社商品との差別化も図りやすくなります。

値段は競合によって異なりますから、できるだけ多くの調査を行い、価格の相場を知っておくと更に優位なポジションを取りやすくなるでしょう。

また、競合の価格について調査した後は、「その価格について顧客はどう思っているのか」という点も調査をしておくとよいです。

SNSなどで競合の商品を調べれば、「○○の商品は安いからコスパが良い」「○○の商品は高いのに効果が薄い」といったリアルな口コミを調査することができます。

自分たちが持つ価格設定の基準と、消費者が持つ価格設定の基準に大きなズレがある可能性もあるため、価格帯の相場はなるべく入念に調べておくようにしましょう。

自社の強みや改善点を発見するため

競合分析をすることで、自社の強みや改善点を発見することも可能です

競合を調査していくと、競合の強みが見えてくるのと同時に、弱みも見えてきます。その弱みこそが競合に付け入る隙でもあり、自社の強みでもあるのです。

たとえば、競合のサイト内に掲載されている画像に着目し、商品画像やコンテンツに使われいている写真のクオリティが非常に高かったとします。そこでまずは、「自社サイトの写真クオリティはどうなんだろう?」と振り返ってみます。自社サイトで使っている画像のクオリティが競合よりも劣ると判断したのであれば、それは自社の弱みですから、改善する余地があるということになります。

このように、競合分析を進めつつ、自社の状態を振り返ることで、自社の新たな強みや改善点などが見えてきます。

サイトのデザインやレイアウトなども参考にできる

競合分析を行うことで、サイトのデザインやレイアウトなどを参考にすることもできます。

サイトのデザインやレイアウトにもトレンドがありますから、定期的な競合分析は欠かせません。単に「どのようなデザインやレイアウトでサイトを作成しているか」という点に着目するのではなく、「どうしてこのデザイン・レイアウトがトレンドになっているのだろう」という点に着目することが大切です。

「なぜこのデザインがトレンドになっているのか」という点を深掘りすることができれば、競合サイトと違った切り口でサイトを作成をすることができます。つまり、ただデザインやレイアウトを真似るだけでなく、本質をしっかりと掴んだうえで真似をすることが重要であるということです。

また、デザインやレイアウトのトレンドを押さえておくことも大切ですが、「見せ方」「伝え方」のポイントを押さえることも重要です。

商品やサービスによって適切な見せ方・伝え方は異なるため、まずは競合分析で軸となる見せ方・伝え方を固めておくとよいでしょう。

競合分析をすることで空き領域を見つけることができる

競合分析をすることで、まだ他社がアプローチできていない領域を見つけることも可能です。空き領域を見つけることができれば、レッドオーシャンがブルーオーシャンに変わることもあります。

しかし、競合分析は空き領域を見つけるためだけの手法ではありませんから、「空き領域を見つけること」だけに注力しないようにすることが大切です。

競合分析は他社を知り、効率的に自社の基盤を固めるための方法であるという点に留意しておくとよいでしょう。

競合分析のやり方

PCのグラフとたくさんの人のシルエット

おすすめの競合分析の手法は下記の通りです。

競合分析の手法
  • 3C分析
  • SWOT分析
  • 4P分析
  • 市場調査
  • ファイブフォース分析

これらのフレームワークを活用することで、競合分析をよりスムーズに進めることが可能です。以下にて詳しく見ていきましょう。

3C分析

3C分析は、自社が属するマーケット環境を分析する際に用いる手法で、あらゆる競合分析の中で最もポピュラーな手法です。

3C分析とは、

  • Customer(顧客)
    →市場規模、顧客ニーズ、成長性など
  • Competitor(競合他社)
    →競合の特徴、競合のシェア率など
  • Company(自社)
    →自社の特徴、自社のシェア率など

の頭文字をとって3Cと名づけられています。「市場規模」「競合の特徴」などの数値や情報を抜き出して、多面的に分析を進めることができ、自社分析として利用することも可能です。

また、3C分析と似た名前のフレームワークで、4C分析というのもありますが、こちらは3C分析と内容が大きく異なるため注意しておきましょう

4C分析とは、下記の頭文字をとって名づけられたフレームワークです。

  • Customer value(顧客価値)
  • Cost(顧客費用)
  • Convenience(利便性)
  • Communication(コミュニケーション)

4C分析は、顧客側の視点に立ったマーケティング施策を考える際に役立ちます。たとえば、「これまで販売していた商品・サービスの顧客離れが進んでいる」「新商品の開発を進めたいがコンセプトやターゲットの設定に困っている」などといった状況で役立ちます。

SWOT分析

SWOT分析とは、自社の「事業戦略」「事業課題」などを発見できるフレームワークです。競合分析を行う際に、SWOT分析を利用することで競合と比較した時に見えてくる自社の強み・弱みを明確にすることができます。SWOTは、下記4つの英単語の頭文字をとって名付けられました。

SWOT分析は、外部環境(機会、脅威)を分析した次に、内部環境(強み、弱み)の分析を行うのが基本です。最初に比較対象となる競合を分析しておくことで、自社との違いがより明確になります。

4P分析

4P分析とは、マーケティング施策を立案する際に用いられるフレームワークです。4P分析は1960年ごろにマーケティング学者のエドモンド・ジェローム・マッカーシーが提唱したことで知られています。

SWOT分析は、STP分析でターゲット設定を行った後に用いることが多いフレームワークで、戦略をより具体的に仕上げていく際に活用するのが一般的です。

市場調査

市場調査とは、消費者、競合、ターゲットとなる顧客などから情報を収集することです。市場調査で得た情報をマーケティング活動に活用することができます。

市場調査は、主に

  • 定量調査
  • 定性調査

1.定量調査

定量調査とは、数値化が可能な情報を収集することで、「ネットリサーチ」「会場調査」「郵送調査」などの調査が一般的です。

ネットリサーチでは、インターネットでつながった顧客にアンケートを実施し、その結果をもとに市場を分析していきます。インターネットだけで完結するため、低コストかつスピーディーに調査をすることが可能です。

2.定性調査

定性調査とは、顧客のインサイト(購買につながる核心部分)を分析するために用いられる手法で、「グループインタビュー」「オンラインインタビュー」などの調査が一般的です。

グループインタビューでは、3~6名の調査参加者を集め、インタビューを行います。進行役のモデレーターがいかに参加者の話を聞き、インサイトに迫れるかが重要なポイントです。

また、複数の人に対して同時に行うグループインタビューに対し、1人を徹底的に深掘りしていくデプスインタビューもあります。デプスインタビューでは、病気や金銭に関わることなどといったセンシティブな内容を深掘りするケースが多いです。また昨今では、オンライン上で行うインタビューも主流になりつつあります。

お客様の状況や分析したい内容によってインタビューの方法を変えるとよいでしょう。

ファイブフォース分析

ファイブフォース分析とは、ファイブ(5つ)のフォース(脅威)に関する調査を行うことです。要するに、自社が置かれている状況を分析し、業界の収益構造や自社の優位性などを明らかにする手法です。

ファイブフォース分析は、「新規参入」「新商品の開発」などといった場面で役立ちます。

具体的には、

などといった点を深掘りし、事業の収益性を明確にしていきます。

ファイブフォース分析は、「激しい競争の中での収益性は低く、限定的な競争の中では収益性が高くなる」という理論が前提にあることに留意して調査を進めていくことが重要です。

まとめ

本記事では、サイト制作の際に役立つ競合分析のやり方を紹介してきました。

競合分析を行うことで、効果的なマーケティング戦略が立てやすくなったり、リスクを未然に把握できたりなど、さまざまなメリットがあります。

本記事では、フレームワークを使用するシンプルな分析方法を紹介してきましたが、実際に活用する際には難しいポイントも出てくるかと思います。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。