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Update: 2023/12/7

LPOの改善一覧を課題別に解説|LPOの重要性やポイントも紹介

コンバージョンをあげたいけど、どう改善したらいいかわからないと悩んでいる企業も少なくありません。Web広告やサイトを運用しているけど、どのように運用していけばコンバージョンが増えるのかわかっていない人はこちらの記事を読み進めてみてください。

  • Webからのコンバージョンを増やしたい人
  • Webからのコンバージョン率を上げたい人
  • LPからの顧客獲得数が減ってきた人

まず、コンバージョン率をあげるためには、LPO戦略をおこなうことが重要です。この記事では、LPOの重要性について解説した後、具体的なLPOのプロセスや対策のポイントを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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LPOとは

LPOは、リード獲得や商品販売、登録促進などのビジネス目標を達成するために、LPの効果を最大限に引き出すプロセスです。LPOは訪問者を具体的なアクションに導くための、ページのデザインやコンテンツを最適化することに焦点を当てています。

一方、似た言葉でSEOもあります。SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジンでのランキングを高めるための戦略であり、これによってトラフィックを増やすことを主な目的とします。そのため、直接リード獲得や商品販売などのコンバージョンに直接影響するような戦略ではありません。

また、LPOは問い合わせフォームなどを含むLP全体の改善を指しますが、EFO(エントリーフォーム最適化)は、ユーザーが会員登録フォームや資料請求フォームの入力を完了させやすくすることに特化した戦略です。EFOは送信率の向上やデータ品質の向上を目的としておこないます。

これらの最適化手法は、それぞれ異なる目的とアプローチを取りながらも、Webサイトのコンバージョン率向上に貢献する重要な要素です。

LPOの重要性

LPOの最適化は、デジタルマーケティングの効果を最大化する上で非常に重要です。その理由は大きく分けて3つあります。

1つ目の重要な理由としては、訪問者がLPに到達したときに関連性の高いコンテンツを表示し、直感的なデザインにすることで、購入や問い合わせ、登録などのアクションを促進することができます。その効果により、コンバージョンの増加に貢献することが可能になるのです。

2つ目は、LPOはユーザーエクスペリエンス(UX)の質を高めることでもあり、ユーザーにとってサイトが使いやすくなる、ブランドへの信頼と満足度も高める要因となります。これにより、リピート訪問や口コミによる新規顧客の獲得につながるのです。

3つ目に、LPOは広告の費用対効果を改善します。自社のLPで、訪問者がリードや顧客へと変化することで、他社媒体を利用した広告費用を下げることができます。その結果、マーケティング予算の効率性を高めることができるのです。

LPOの具体的なやり方は?進め方と手順

LPOを成功させるには、戦略的なアプローチが必要です。まず、目標の設定、ターゲット層の分析、既存LPの問題点の特定をおこないます。その後、A/Bテストやユーザーフィードバックをもとに、デザインやコンテンツ、CTAの最適化を進め、継続的に改善を実施していきましょう。

ターゲットを絞る

LPOの成功の鍵は、まず正確なターゲット設定から始まります。

  1. 顧客像を明確に
    自社の商品やサービスに最も興味を持ちそうな顧客像を具体的に定義しましょう。年齢、性別、職業などの基本情報から、ユーザーの関心、ニーズ、悩みのポイントに至るまで詳細に分析することが重要です。
  2. 市場調査と分析
    競合他社の分析や市場のトレンドを理解することで、自社のLPがどのようにして顧客の注目を集め、価値を提供できるかの理解を深めることができます。

ターゲットを絞ることで、特定の顧客層に対して最も響くメッセージやデザインを用いることができ、それが高いコンバージョン率を獲得するカギとなります。

ターゲットの課題やニーズを洗い出す

ターゲットの課題やニーズを洗い出す過程は、LPO戦略において中心的な役割を果たします。このステップでは、想定した顧客が直面する実際の問題を理解し、それに対する解決策を提供することで、LPの効果を最大限に引き出すことができます。

  1. 深堀りリサーチ
    アンケート、インタビューなどを通じて、顧客からの声を集めます。この時、ユーザーが遭遇する課題や欲求、選択の背景にある動機などの心の奥底まで詳細に把握することが重要です。
  2. カスタマージャーニーの作成
    顧客が製品やサービスを検討、購入するまでの過程を追い、どの段階でどのような問題やニーズが生じているのかを特定します。
  3. 解決策の提示
    ターゲットの痛みや欲求のポイントをもとに、それを解消する製品やサービスのメリット、独自性を明確に伝えるコンテンツを作成します。この際、具体的な事例やデータを用いることで、説得力を増すことが可能です。

この過程を通じて、LPに顧客の感情や課題に寄り添った、共感を呼ぶメッセージや情報が盛り込まれることになります。その結果、高いコンバージョン率をもたらすことでしょう。

既存のLPを分析する

たとえ徹底的にターゲットを明確にしてLPを作成したとしても、実際にユーザーが訪問した後の行動が想定と乖離していることも少なくありません。そのため、既存のLPを分析し、改善へとつなげることが大切になります。

まず、Google Analyticsなどの分析ツールを用いて、ユーザーの行動やコンバージョンのパターンを解析しましょう。ページ滞在時間、ボタンのクリック数、離脱率などの数値も細かく見ていきます。そこから訪問者がLP内で遭遇する問題点や障壁などの仮説を立てていきましょう。

分析結果をもとに課題にあった施策を見つける

分析結果をもとに、その企業の課題にあった施策を特定するのは非常に重要です。実際のパフォーマンスにもとづき仮説をたてて、改善点を明らかにしてきます。たとえば、コンバージョンに至らない原因として、使いにくいUI、わかりにくいCTAボタンなどが挙げられるでしょう。

このプロセスは、目に見える成果を上げるために継続しておこなう必要があります。市場環境やユーザーの行動は常に変化するため、フレキシブルに対応し、定期的に施策の見直しと最適化をおこなうことが成功への近道です。

改善施策を実行する

改善施策の実行は、分析に基づいて特定された問題を解決し、LPのパフォーマンスを向上させるための実質的なステップです。

考えた改善施策を全て実行すればよいわけではなく、実際にテストで効果が確認された変更をページに適用します。重要なのは、小さな変更からでも始め、その影響を測定することです。たとえば、キャッチコピーの変更、画像の更新、CTAボタンの位置移動などの細かい変更も含まれます。これらの変更が実際にユーザーの行動にどのように影響するかを観察し、必要に応じてさらなる調整をおこなうことが重要です。

全ての変更には明確な根拠が必要があり、ランダムな試行錯誤ではなく、データにもとづいた意思決定をおこなうことで、よりコンバージョン率の向上につながるでしょう。

実行後は効果検証・改善を進めていく

一度だけでなく、何度も継続して効果検証と改善おこなうことは、成功を確保するために必要不可欠です。

施策を実行した後、その成果を定量・定性的に評価し、期待される成果に対して実際の効果がどの程度得られたかを正確に把握する必要があります。効果検証のプロセスでは、設定したKPIにもとづいてデータを収集し分析しましょう。これには、コンバージョン率の変化、新規リードの獲得数、ユーザーエンゲージメントの向上などが含まれます。

一方、改善プロセスでは検証結果を踏まえ、成功した要素は維持しつつ未達成の目標に対して新たなアプローチを考案します。市場や顧客のニーズの変化に柔軟に対応するためにも、このサイクルは定期的かつ継続的におこなうことが求められます。試行錯誤を重ねることで、最適なLPの形が見えてくるでしょう。

LPの改善施策一覧

LPの改善施策について、比較的簡単におこなえる施策を一覧でまとめて解説しています。ぜひ自社のLPO戦略でも参考にしてみてください。

施策内容課題と改善方法
ファーストビューの変更課題:LPの滞在時間が短く、序盤でユーザーが離脱している
改善方法:ファーストビューをユーザーにとって魅力的なものにする
キャッチコピーの変更課題:キャッチコピーがサービスや商品の説明になっておりユーザーの興味を惹きつけられていない
改善方法:効果やメリットをわかりやすく明示した惹かれるキャッチコピーにする
CTAボタンの位置やデザインを変える課題:CTRが低く、コンバージョンにつながっていない
改善方法:ボタンとしてわかりやすいデザインにし、ユーザーがアクションを起こしたいと考えられる場所に設置する
フォーム入力の手間を省く課題:フォームの入力項目が多く、コンバージョンに辿り着けてない
改善方法:フォームの入力を必要最低限の項目にする
期間や限定などの訴求をする課題:ユーザーにコンバージョンを促せていない
改善方法:期間や限定訴求をして、ユーザーに購入や申し込みするきっかけを与える
実績を提示する課題:ユーザーにコンバージョンを促せていない
改善方法:実績や事例を提示して権威づけて、ユーザーからの信用性を高める

それぞれの企業現在抱えているLPの課題によって、進める施策は異なってきます。自社にあった課題を見つけ、改善を図っていきましょう。

LPO対策のポイント

LPOは、高いコンバージョン率を達成するための重要な戦略です。効果的なLPOを実現するには、ユーザーの行動を理解し、ユーザーニーズに応える内容を提供しなければいけません。

ここからは、LPOを成功させるためのポイントを解説します。

LPどこに問題があるのかをいち早く見つける

LPにおける問題点をいち早く見つけることは、効果的なLPO改善の第一歩です。訪問者が直面する障壁は、コンバージョンの妨げになります。

ヒートマップなどでユーザーの行動パターンを分析することで、離脱率が高いセクション、クリックされていないCTAボタン、わかりにくいコンテンツなど、問題のあるエリアを特定できます。これらの分析結果をもとに、ユーザーが情報をスムーズに受け取ることのできる改善を意識して、進めていきましょう。

分析におすすめのツールを活用する

LPOの効果を最大限に引き出すためには、適切な分析ツールの活用が欠かせません。Google Analyticsなどは、訪問者の行動やトラフィックの流れを詳細に把握するのに役立ちます。どのコンテンツがユーザーの関心を引き、どのポイントで離脱しているかを明確に把握することが可能です。

また、ヒートマップツールを使用すると、ユーザーがページ上でどの領域に最も注目しているかを視覚的に理解でき、より効果的な配置やデザインの改善点を見つけ出せます。これらのツールは、データにもとづいた戦略的な意思決定をサポートし、LPのパフォーマンス向上に必要不可欠なものです。

LPのヒートマップの活用方法については、こちらで詳しく解説しています。

専門家に依頼する

LPOの改善は専門的な知識を要するため、自社での対応が難しい場合は専門家へ依頼しましょう。専門家はデータ分析から戦略立案、実行に至るまでのプロセスを総合的に支援します。また、技術的なLP最適化やコンテンツ作成、A/Bテストの実施など、複雑な作業を効率的に進めることが可能です。高いコンバージョン率を追求する際、専門家の知見と経験は極めて価値のあるもので、安定した成果を期待できる重要な投資と言えるでしょう。

当サイトを運営する株式会社THINkBALは、お客様のビジネスに寄り添い、LPO改善の分析・戦略立案・実行などの支援をおこなうWebマーケティング会社の1つです。「LPOを改善し、ユーザーを獲得したい、売上をあげたい」と考えている企業様は、ぜひお問い合わせフォームからご相談ください。

まとめ

LPOは、Webサイトのコンバージョン率の向上に必要不可欠な戦略です。問題点の迅速な特定、分析ツールの効果的な活用、そして専門家による質の高い支援が、成功の鍵を握ります。これらを組み合わせることで、ターゲットとする顧客に適した最適なLPを構築し、ビジネスの成長を加速させることができるでしょう。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。