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UX/UIデザイン
Update: 2024/4/21

ヒートマップの活用でLPのCVRを2倍にする3つの方法とツールを紹介

LPからの売上が減ってきた、あまり読まれていないようなので改善施策をおこないたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そういった悩みには、ヒートマップツールの活用がおすすめです。

本記事では、ヒートマップツールの基本的な内容から、活用方法、そしてLP改善におすすめのヒートマップツールまで紹介していきます。

  • ヒートマップツールの利用を検討している人
  • ヒートマップツールを利用してLPを改善させたい人
  • LP改善におすすめのヒートマップツールを探している人

ヒートマップツールを使うことで、LPを効率よく最適化させることが可能です。その方法と、おすすめツールについて見ていきましょう。

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ヒートマップツールとは

Heat Mapと書かれたPCのイラスト

ヒートマップツールとは、サーモグラフィのようなグラデーションでさまざまな数値を「見える化」するツールです。たとえば、ユーザーのスクロール、マウス、クリックといった動きを把握することができます。ヒートマップツールを活用することで、専門知識がなくてもWeb解析ができるようになるので、マーケターやサイト分析をする担当者は活用したいツールです。

ヒートマップには、主に4つの種類があります。

  • クリックヒートマップ→クリックした場所に色が付く
  • スクロールヒートマップ→ユーザーが離脱した場所に色が付くアテンションヒートマップ→ユーザーの動きが止まった場所に色が付く
  • マウスフローヒートマップ→ユーザーのマウスの動きに色が付く

サイトのどういったところを改善していくかによって利用するヒートマップを選択します。

ヒートマップの仕組みについては、こちらの記事もご覧ください。

LP改善でヒートマップツールを使用するメリット

HeatmapTechnologyと書かれたタブレットのイラスト

では、ヒートマップツールの活用は、なぜLPの改善に期待できるのでしょうか。

LP改善でヒートマップツールを使用するメリットは下記の通りです。

LP改善でヒートマップツールを使用するメリット
  • 課題を深掘りすることができる
  • ユーザーが興味のあるコンテンツを理解することができる
  • 感覚的な分析ができる

以下では、それぞれのメリットについて解説していきます。

課題を深掘りすることができる

ヒートマップツールを利用することで、サイトの課題を深掘りすることができます。

例えば、Googleアナリティクスでは「離脱率○○%」としか表示されませんが、ヒートマップツールを利用すればユーザーがどこで離脱したのかが明確になります。

例えば、ユーザーがファーストビュー直後で離脱している場合、キャッチコピーやデザイン面が改善すべき課題がある可能性が高いです。

また、仮にLP中盤の外部リンクから離脱していることが分かれば、外部リンクを削除するなどの対策を講じることも可能です。

このように、ヒートマップツールを利用することで、数字では見えてこなかった課題を明確にすることができます。

ユーザーが興味のあるコンテンツを理解することができる

先ほど紹介したアテンションヒートマップを利用することで、ユーザーが興味を持っているコンテンツを把握することができます。

そのため、LP上でユーザーが興味を示した部分の情報を増やしたり、反対に興味を持たれていない箇所を削除したりすることによって滞在率を向上させることが可能です。

感覚的な分析ができる

ヒートマップツールのメリットは、感覚的な分析が可能な点にもあります。

Web解析ツールは、シンプルなものもありますが、専門用語が多かったり、設定方法が難解だったり等、中には使いづらいツールもあります。

その点、ヒートマップツールは色を見るだけでユーザーの動きを解析できるため、ツールの利用に慣れていない人でも簡単に使用することが可能です。

ヒートマップを利用したLPの改善方法

CTAボタンを押している女性のイラスト

ヒートマップを利用することによって可能なLPの改善方法は下記の通りです。

ヒートマップの改善方法
  • クリック/タップ位置からCVRを改善できる
  • スクロール率で離脱箇所の把握をしてデザインを改善する
  • CVに到達したユーザーと、しなかったユーザーの違いを比較する

それぞれの改善方法について詳しく解説していきます。

クリック/タップ位置からCVRを改善できる

ユーザーがクリックやタップをしている位置を把握することでCVRの改善につなげることが可能です。

例えば、お問い合わせボタンを設置しているにも関わらず、クリックされた回数が少ない場合は、ボタンに問題があるケースが多いです。

それはボタンとしてユーザーに認識されているのか、ボタンとページがしっかりとリンクされているのか、などさまざまな仮説を立てることができます。確認した上で、ボタンの大きさやコピーを変えたりすることでCVRの改善につながります。

ターゲットによって、視認されやすいボタンの大きさや伝わりやすいコピーの内容は異なるため、ABテストを行うなどして最適化を図りましょう。

また、稀にボタンやフッターと勘違いしたユーザーが、ただの画像をタップしてしまっているケースがあります。こういった勘違いを誘発する画像は、ユーザーにストレスを与えてしまうため、削除しておきましょう。

スクロール率で離脱箇所の把握をしてデザインを改善する

スクロール率を視覚的に把握することで、離脱箇所を特定して改善することが可能です。

例えば、「LPの最下部までスクロールされているのにCV率が低い」ということが分かれば、「ターゲティングの見直しをするべきなのではないか」という仮説を立てることができます。

また、ファーストビューの段階でスクロールが止まっている場合は、「ファーストビューの位置に設置している画像やキャッチコピーがターゲットに合っていないのではないか」という仮説が立てられます。

こういった仮説を一つずつ改善していくことで、着実にCV率アップを図ることが可能です。

CVに到達したユーザーとしなかったユーザーの違いを比較する

CVに到達したユーザーとCVに到達しなかったユーザーの違いを把握することでLPの改善につなげることも可能です。

例えば、「CVに至ったユーザーは共通のコンテンツに興味を示しているのに対し、CVに至らなかったユーザーは興味を示したコンテンツがなかった」ということがヒートマップツールを通して分かったとします。

この場合、

  • CVに至ったユーザーが興味を示したコンテンツをさらに厚くする
  • CVに至ったユーザーとそうでないユーザーの双方が興味を示さなかったコンテンツを削除する

といった改善策を打つことができます。

そのほかにも、スクロール率が高いのにも関わらず、CVにつながっていないという場合は「購入に至るだけの判断材料(情報)が少ないのではないか」という仮説が立てられるでしょう。

LP改善でおすすめのツール5選

LPの改善をする際におすすめのヒートマップツールは下記の通りです。

LP改善でおすすめのツール5選
  • Mouseflow(マウスフロー)
  • SiTest(サイテスト)
  • ミエルカヒートマップ
  • User Insight(ユーザーインサイト)
  • Ptengine(ピーティーエンジン)

それぞれのツールが持つ特徴、機能に加え、費用についても紹介していきます。自社に合ったツールを選び、効率的な改善を行っていきましょう。

「Mouseflow(マウスフロー)」

Mouseflowの「特徴」「機能」「費用」は以下の通りです。

ツールの特徴

Mouseflowは、デンマークに本社を構えるMouseflow社が開発したヒートマップツールで、現在はおよそ16万人以上のユーザーが利用しています。

機能

Mouseflowは、4種類のヒートマップに加え、ユーザーの行動を録画することができる「セッションリプレイ機能」が搭載されています。

また、CVに至ったユーザーとそうでないユーザーを比較することも可能なため、ユーザーが興味を持ったコンテンツを明確に把握することが可能です。

Mouseflowの管理画面は英語で表示されていますが、日本語の解説動画がアップされているため日本人でも安心して利用できます。

費用

Mouseflowの料金表は下記の通りです。

プラン名スターターグロースビジネスプロ
月額3.342円11,407円22,930円45,975円

14日間の無料プランも用意されているため、気になった人はまずトライアル版の利用をおすすめします。

「SiTest(サイテスト)」

SiTestの「特徴」「機能」「費用」は以下の通りです。

ツールの特徴

SiTestは、ヒートマップツールの提供に加え、分析結果をもとにしたコンサルティングも行われており、アジアでは約50万ものサイトが利用しています。

まずはツールの機能について見てみましょう。

機能

SiTestは、ヒートマップに加え、ABテストやEFO(エントリーフォーム最適化)に利用できる機能が搭載されているため、LPの改善に必要な工程をすべて1つのツールで行うことが可能です。

ただし、SiTestにはアテンションヒートマップが搭載されていないため、スマートフォンユーザーが興味を持ったコンテンツを把握することができません。

その代わりにPCユーザーの行動を詳細に分析できる「マウスフローヒート」が搭載されているため、PCユーザーがメインであるB2Bサイトにはおすすめです。

また、Mouseflowと同様にユーザーの行動を録画する機能も搭載されています。

費用

SiTestは、見積り後に料金が決まるため、費用が気になる人はまずはお問い合わせをしてみましょう。もちろん無料トライアルも用意されています。

「ミエルカヒートマップ」

ミエルカヒートマップの「特徴」「機能」「費用」は以下の通りです。

ツールの特徴

ミエルカヒートマップは、無料で利用できる範囲が広い、初心者向けのヒートマップツールです。機能について見てみましょう。

機能

ミエルカヒートマップは、ページに改善策を施した後と施す前の画像を見比べることができる「自動キャプチャ取得」という独自の機能を搭載しています。

また、Googleサーチコンソールと連携することで自社のサイト集客に合う集客キーワードの提案を受けることも可能となっており、多角的な視点でLP改善を進めていくことができます。

シンプルな管理画面で使いやすく、日本語のサポートを受けることができる点も安心です。

費用

ミエルカヒートマップのご利用料金は下記の通りです。

プラン名ミニマムビジネスファーストエキスパートスーパー
月額9,800円19,800円49,800円99,800円149,800円

これらのプランに加え、期間制限のない無料プランも用意されています。

「User Insight(ユーザーインサイト)」

User Insightの「特徴」「機能」「費用」は以下の通りです。

ツールの特徴

User Insightは、日本に本社を構える株式会社ユーザーローカルが提供するヒートマップツールです。大企業への導入実績が豊富なため、安心して利用することができます。

機能

User Insightは、性別や年齢などの情報でユーザーを絞り込み、そのユーザーがLP内でどのように動いたのかを把握できる機能を搭載しています。

詳細に分析をすることができる反面、設定が少し難しいため中級者以上の人に向いているツールといえるでしょう。ただ、設定は難しいのですが、サイト改善のバックアップや勉強会の開催といったサポート面も充実しているため、分析スキルの向上を目指したい人にはおすすめのツールです。

費用

User Insightは、「会社名」「担当者名」などを入力して料金表をダウンロードするフローを採用しています。料金が気になる人は、User Insightのホームページへアクセスしてみましょう。

「Ptengine(ピーティーエンジン)」

Ptengineの「特徴」「機能」「費用」は以下の通りです。

ツールの特徴

Ptengineは、海外で約16万人ものユーザーが利用しているヒートマップツールです。ツールの使いやすさが世界的に評価され、グッドデザイン賞を受賞しています。その気になる機能について見てみましょう。

機能

Ptengineは、ヒートマップでのアクセス解析に加え、ABテスト、コンバージョン分析などの機能が搭載されています。

また、Googleアナリティクスと連携することで「CVしたユーザーの流入経路」「ページでの導線」などを分析することも可能です。

設定も1分ほどで完了するため、すぐに利用したいという人にも向いています。

費用

Ptengineの料金は下記の通りです。

プラン名グロースプレミアム
月額4,980円要お問い合わせ

一通りの機能が使用できる無料プランもあるため、気になった人は一度お試しでのご利用をおすすめします。

まとめ

本記事では、ヒートマップツールを利用してLPを改善していく方法について解説してきました。

ヒートマップツールは、感覚的な操作でユーザーの行動を分析することができる優秀なツールです。また、数字からは見えてこないユーザーの心理をつかむこともできるため、効果的な改善策を立てることも可能です。
手軽に分析ができるとはいえ「ヒートマップツールを使いたいけどリソース不足で手が出せない」という人もいるかと思います。そういった人は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Fujii Hidekazu藤井 秀和
THINkBALチーフデザイナー。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトのデザインを数多く手掛ける。担当領域は、デザイン・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。受賞歴:NYフェスティバル入賞、ADC 優秀賞、読者が選ぶ東京新聞広告賞