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Web制作
Update: 2024/4/14

Webサイトの流れにおける6つのフェーズと成功するための5つのポイントとは?

Webサイトの制作には基本的な流れがあります。特に外注するときは、流れに従うとスムーズに制作できるでしょう。

  • Webサイトを制作するときの流れを知りたい人
  • Webサイトを成功させたい人
  • 外注するときのポイントも知りたい人

どのような流れなのか、スムーズに進めるためのコツや注意点についても紹介します。

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Webサイト制作を始める前に準備・整理すべき4つのポイントとは?

Webサイトの制作を始める前に、整理すべき重要なポイントが4つありますので、まずは抑えておきましょう。

目的を明確化する

ポイントのひとつ目は、Webサイト制作における目的を明確にすることです。Webサイト制作の目的においては、以下のようなものが挙げられます。

  • リード獲得のため
  • 会社・商品・サービスの認知度向上
  • 特定のキャンペーンやプロモーション
  • 人材採用

Webサイトの目的により制作するサイトの種類が変わってきます。Webサイトを企画する前に目的を明確にしましょう。

目的があるなら、目標(ゴール)も定めます。アクセス数や成約率、リピート率など、数値で測れる目標のほうが、分かりやすいでしょう。

ターゲット(ペルソナ)を明確化する

次に、どの客層にWebサイトを利用してもらうか、ターゲットを決めます。Webマーケティングでターゲットを決めるときは、「ペルソナ」を作成するのが一般的です。

ペルソナとは、性別や年代はもちろん、職業や趣味、行動パターンなど細部まで設定して、実際に実在するかのように作成します。そこまでするのは、プロジェクトのメンバー間で共有しやすくするためです。

既に商品・サービスを販売していて、ペルソナが決まっている場合でも、Webサイトの目的によってペルソナが変化する可能性もあります。目的にマッチするペルソナを考えるのがベストです。

ターゲット(ペルソナ)の決め方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。

提供するベネフィットを明確化する

ターゲット(ペルソナ)が明確になったら、次にWebサイトを通じてターゲットに対してどのようなベネフィットを提供するかを考えていきます。ベネフィットとは、商品・サービスを通じて顧客が得られる効果や利益のことです。

ベネフィットが曖昧だと、ターゲットの興味・関心を引き立てることができません。ペルソナが具体的であればあるほど、ターゲットのニーズや課題、不満などが浮き彫りになるため、求めている効果や理解を理解することができるようになります。

Webサイトにアクセスした瞬間のFV(ファーストビュー)に、ターゲットが求めている効果や利益についての情報があると、興味・関心を持ちやすくなります。

サイトの離脱率が減り、Webサイト内の滞在時間が向上します。その後にお問合せや商品・サービスの購入などCVR(コンバージョン率)の向上につながります。

ペルソナが具体的であればあるほど、ベネフィットの設定もやりやすくなり、Webサイトのパフォーマンスが向上します。

組織・予算・計画を明確化する

Webサイトの制作は、想像以上に人的なリソースが必要になります。マーケッター、Webサイト制作プロデューサー/ディレクター、公開後のWebサイト運用担当者を決めていきます。

Webサイトを外注する場合、制作の予算がかかりますが、運用も伴うため、下記のように維持・運用などの費用も追加されます。

  • Webサイトの制作外注費用
  • サーバー、ドメイン、SSLの費用
  • マーケティングツール(SEO、CRM、CMSなど)
  • Webサイト更新の制作費用

Webサイトの制作計画は、制作会社が作成する工程表だけでなく、Webサイトの制作前の企画・分析フェーズや、Webサイト公開後の運用フェーズを含めて考えておいた方が良いです。

Webサイト制作にかかる費用相場については、こちらで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

Webサイト制作の流れ

まずは、Webサイトを制作するときの流れを、6つのフェーズごとに見てみましょう。

Webサイト制作の流れのポイント
  • Webサイトの制作には、企画・分析→設計→制作→実装→公開→運用という6つのフェーズがある
  • 前のフェーズが次のフェーズに大きな影響を与えるので、それぞれに十分な対策が必要
  • どのフェーズも自社で目的やコンセプトを明確にするのが大事

企画・分析フェーズ

企画分析のフェーズでは、まずは3C分析を行いましょう。想定しているターゲット(Customer)、競合サイト(Competitor)を分析し、自社(Company)のベネフィットと差別化ポイントを明確化します。

ターゲットが、どのような経路でWebサイトを訪れてくれるも考えていきます。検索サイトなのか、SNSなのか、Web上の記事なのか、雑誌やテレビなど別の媒体からなのか、ペルソナによって経路はさまざまです。

想定しているターゲット(ペルソナ)のカスタマージャーニーも作成することをおすすめします。カスタマージャーニーとは、顧客の行動を時系列に並べ、顧客の思考、感情、不満、課題、行動を細かく洗いだしたものです。

分析を行った後に、具体的なコンセプトを詰めていきます。コンセプトはサイト制作の基本的な方針となりますので、最低限決めておきたいところです。

同時に予算やスケジュールも決めます。外注する場合でも、決めておきたいところです。

制作会社によっては、ヒアリングやリサーチによって、どのようなWebサイトにするべきか提案してくれるところもあります。

しかし、自社側で目的や目標、ターゲット、コンセプトが定まっていないと、意図どおりのWebサイトにならず、費用が無駄になりかねません。定まっていれば、制作会社と認識をすり合わせやすくなるでしょう。

こうして確定した企画は、計画書や要件定義書にまとめられ、以降はこれらに従って制作が進められます。

設計フェーズ

設計は、企画を具体化するフェーズです。

まずは、Webサイトの構成を決めます。構成はテーマ別にページを作成し、以下のようにテーマとコンテンツを整理することが大切です。

  • スムーズな遷移ができるナビゲーション設計
  • テーマ別にページを作成する
  • コンテンツの配置を体系化
  • コンテンツのラベリング

ひとつのページにテーマが異なる情報が混在していると、ユーザーが混乱する原因になります。コンテンツの重複や散らばりがあるのもユーザーは混乱してしまいます。

伝えたいテーマが複数ある場合は、可能な限り、テーマ別にページを分けます。そしてページに遷移し画面をぱっと見ただけでコンテンツのまとまりが理解でき、情報が視覚的にすぐに見つかるようにしましょう。

もちろん、複数のページに分かれても、最終的にはゴールにたどり着けなければいけません。そのとき指針となるのが、UX(User experience)です。

直訳すると「ユーザーの経験(体験)」という意味で、ユーザーにWebサイトでどのような体験をしてもらうか考えながら、ページ間のリンクを張ります。

Webサイトの構成が決まったら、次は各ページのレイアウトです。「ワイヤーフレーム」と呼ばれる画面設計書を作成してレイアウトします。

ワイヤーフレームは設計フェーズにおける重要なドキュメントです。何の情報を掲載し、どのようにターゲットに届けていくかを決定するものでもあり、チーム内で制作にまつわる共通理解を得るためのドキュメントとも言えます。

どのようなWebサイトであっても、ユーザーにとって見やすく、使い勝手が良いレイアウトでなければいけません。その上で企業の意図が伝わるように、目線の動きを意識してコンテンツを配置していきます。

続いて、Webサイトを開発するシステムと運用するサーバーの選択です。一からプログラミングしてWebサイトを作成するのは、手間がかかり費用も高くなってしまいます。

そのため、外注するとしてもベースとなるフレームワーク(Webサイトを構築する上で必要な機能やコードを、ライブラリとしてまとめたもの)があって、クライアント向けにカスタマイズするのが一般的です。コンテンツを一元管理するCMSについても、どれを使うか検討します。

ほかにも、Webサイトを公開するにはサーバーが必要です。一度にアクセスするユーザー数から、CPUの能力やメモリ、転送量、表示速度、セキュリティなどの基準を定め、予算と照らし合わせながら、条件を満たすサーバーを選びます。

制作フェーズ

制作のフェーズで中心となるのは、Webサイトのデザインです。Webサイトのコンセプトに基づいて、最適と思われる色やフォントを決めます。ターゲットによって好まれる色やフォントは異なるので、先ほどのペルソナが大きく反映されるところです。画像やイラストの傾向もWebサイト内で統一します。

もちろん、実現可能なデザインでなければいけません。デザインだけなら、どんな表現でも可能ですが、Webサイトでは技術上の問題から実現できなかったり、実装に手間取ったりする場合があります。特に動きのあるWebサイトにするときは要注意です。

こうして確定したデザインのルールをまとめたのが、「デザインカンプ」です。次の実装フェーズにおける見本となります。見本でありながらカラーで作成されており、かなり具体的です。

コンテンツの作成においても、Webサイトのコンセプトに基づいて行います。例えば「キーワード」の設定です。検索サイトを入口にするなら、ユーザーが入力したキーワードでWebサイトが表示されなければいけません。

企業や商品、サービスから想定されるキーワードの中から、ユーザーが検索に使いそうなものをピックアップし、コンテンツに反映させます。

コンテンツは、自社内で制作するだけでなく、外注したり市販の素材を購入したりするなどして、調達することも可能です。ただし、いずれも実装のフェーズが始まるまでには揃っていなければいけません。スケジュールに遅れが生じないように、進捗状況をこまめに確認しましょう。

著作権についても注意したいところです。他者に権利がある著作物を無断で使うとトラブルの原因になり、企業の信用を損ねてしまいます。料金を支払ってライセンスを取得し、使用許諾の範囲で利用するのが正解です。

実装フェーズ

実装フェーズでは、これまで企画、設計、制作してきたものを、Webサイトで表現できるように、プログラミングをおこないます。「コーディング」や「システム開発」とも呼ばれる作業です。

単にユーザー側の端末で、デザインどおり表示するだけであれば、HTMLやCSS、JavaScriptでプログラミングするだけで仕上がります。設計のフェーズで触れたように、フレームワークを使えば、もっと簡単です。

しかし、問い合わせや商品の購入など、入力フォームを設けてユーザーから何らかの情報を受け取る場合は、その内容に応じてレスポンスしなければいけません。こうした処理はサーバ側でおこなわれます。それを実行するのがPHPやRubyといったサーバー用の言語です。

このように、表示用とサーバーのレスポンス用のプログラミングが並行して進められます。

例えば、表示や動作のチェックです。制作会社では、進捗状況に合わせて、クライアントに確認を依頼します。チェックは制作会社でも行われますが、企画で意図したとおりになっているか判断するのはクライアントです。

その際、クライアント内のチェックに時間がかかっていると、制作会社は先に進めません。速やかにチェックできるように、体制を整えておきましょう。

クライアント側でコンテンツを管理するなら、CMSをインストールする作業も発生します。操作も覚えなければいけません。実装が終盤を迎えるころには、更新内容が反映されるか確認も必要です。

ひと通りプログラミングが終わったら、どの端末やブラウザでも、同じ内容で表示・動作するかテストします。それで問題がなければ完成です。

公開フェーズ

プログラミングして完成したファイルをサーバーにアップロードすれば、Webサイトは誰でも見られる状態になります。しかし、それだけでは不十分です。訪れてもらうには、Webサイトの存在を周知しなければいけません。プレスリリースやSNSなどを通して、WebサイトのURLや概要を周知します。

検索サイトの対策もしなければいけません。通常は、公開してから数日のうちに検索サイト側で巡回して、Webサイトの存在を認知し検索結果に反映されるようになります。ただし、そのタイミングはWebサイトによってまちまちです。

そこで、こちらから検索サイトにアプローチします。例えば、Googleであれば、「サーチコンソール」というアプリの中にある「URL検査」から、「インデックス登録」を申請するだけです。

もちろん、Webサイトについての問い合わせが来るかもしれないので、社内にも周知しておきましょう。

どんなにテストを繰り返しても、公開してみないと分からないエラーがあるものです。ユーザーによって、Webサイトを閲覧する環境は異なるので、テストでは発生しなかった思いもよらぬ表示や動作が確認される場合もあります。

特にECサイトでは、ユーザーが登録した情報が正しく反映されて、決済も正常に行われるか慎重に見守らなければいけません。

そのため、公開からしばらくは、クライアント側でも制作会社側でも、すぐに修正の対応ができるように、体制を整えておくほうが良いでしょう。

一時的に修正やテストを実行するときのために、別途メンテナンス用のページを用意しておくと便利です。ユーザーからの影響を受けず、修正やテストを実行できます。TOPページには、順次メンテナンスや修正の情報を掲載しましょう。

運用フェーズ

Webサイトを公開した後は、運用のフェーズに入り、意図どおりの役割を果たせるように、育てていきます。

何度もユーザーに訪れてもらうには、新しい情報がなければいけません。コンテンツを作成するのが望ましいですが、難しければブログやSNSなど、簡単に更新できる媒体に新しい情報を公開しましょう。もちろん、ユーザーが必要とする情報であるのが前提です。

ある程度日数が経ったら、Webサイトが期待どおりの成果を上げているか、データを集めて分析しなければいけません。例えば、ページごとのアクセス数や、ユーザーの移動履歴、問い合わせの件数、成約率などです。

分析をサポートしてくれるツールもありますし、制作会社がWebマーケティングに基づいて分析してくれる場合もあります。もし、期待どおりでなければ、Webサイトに何らかの問題があるかもしれません。

アクセス数が少なければ、もっと存在を周知しなければいけないですし、経路を増やしたり、主となる入口を変更したりするなどの対策も必要です。問い合わせの件数や成約率が低ければ、ユーザーの移動履歴を見て、Webサイトから逸脱する原因を排除しましょう。

Webサイトを改善したら、再びデータを集めて分析し、期待どおりの成果を上げているか確認します。以降はその繰り返しです。

運用フェーズでは、Webサイトの改善とは別に、保守管理もしなければいけません。緊急時だけでなく、サーバーやドメインの更新、SSL証明書の取得、最新のOSやブラウザへの対応、システムのバージョンアップなど、やらなければいけないことはたくさんあります。

社内に専任の担当者がいるのが望ましいですが、難しければ外注でも良いでしょう。運用から保守管理まで引き受けてくれる制作会社もあります。

Webサイト制作の成功に必要な5つのポイント

Webサイトを成功させるには、最低限押さえておきたいポイントがいくつかあります。特に重要なものを見てみましょう。

マーケティング思考

Webサイトは自社のターゲットに対してダイレクトにメッセージを伝えることができる媒体です。ターゲットは何らかの目的をもって訪問をしてくれているため、ターゲットのニーズを的確にとらえるためには、3C分析やペルソナ設定など前項で解説したマーケティング思考が必須です。

その上でKGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)の数値目標を設定し、達成するためのアクションプランに落とし込みましょう。

UI/UXの理解

WebサイトのUI/UXを最適化するためには、UI/UXにまつわるトレンドと最新技術も把握していく必要があります。

UIとは「User interface(ユーザーインターフェイス)」の略称です。Interfaceとは「接点、接触面」を意味し、UIを最適化することは、サイトを使用する人にとって「分かりやすさ、使いやすさ」を最適なものにすることです。

具体的には、PC、スマホ、タブレットなどデバイスに合わせた画面サイズ表示をさせる「レスポンシブデザイン」や、TOPに戻るボタン、テキストリンクの位置や色、デザインやフォントなどです。

UXとは「User experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略称です。商品・サービスの利用を通じて得られる体験を意味します。

Webサイトにおいては、読み込み速度が早さや、求めている情報へのアクセスのしやすさ、ユーザーの興味・関心を引き出すデザイン構成やグラフィックなどがUXにあたります。

UI/UXはSEO評価に繋がる要素も多く、UI/UXの質が低いと競合サイトに劣ってしまうことになります。

制作会社を選ぶときも、その制作会社が持つポートフォリオを見て、トレンドと最新技術を抑えた上でUI/UXが最適化されているかどうかを見てみましょう。

ターゲットの目線をずらさない

Webサイトには必ず目標(ゴール)があり、訪れたユーザーを導かなければいけません。しかし、ゴールに至るまでに余計な分岐点があると、離脱してしまう可能性が高いです。

また、ユーザーは何らかの目的があって、Webサイトを訪れているはずです。特に情報の取得が目的で訪れた場合、期待したほどの成果が得られないと再度訪れてくれることはないでしょう。

こうした事態を防ぐには、ユーザーが一直線で必要な情報だけを得られるようにしなければいけません。これまで紹介したとおり、コンセプトを明確にしたり、ひとつのページに複数の情報が混在するのを防いだり、目線を意識してコンテンツを配置したりするなどの工夫が必要です。

運用・管理の体制とフローを確定した上で制作を始める

Webサイトを開設してすぐに成功するのは難しく、トライ&エラーを繰り返しながら、長期にわたって継続した上で、ようやく定着して成功の兆しが見えてきます。

長期にわたって継続するには、運用や保守管理が欠かせません。公開してから体制づくりをするのは遅すぎます。特に公開直後は予期せぬトラブルが発生しやすく、対応に追われるからです。SEO対策など、集客もしなければいけません。

企画の時点で、どこが運用や保守管理を行うのか決めておきましょう。そうすれば、ランニングコストについても、あらかじめ計算できます。自社でコンテンツ管理をする場合は、制作中にCMSの操作方法を覚えられるでしょう。

公開後の運用や保守管理にも余裕を持って対応できます。

業者、自社の担当者に丸投げをしない

Webサイトの制作や運用は専門的な知識が必要であり、どうしても制作会社や自社の詳しい担当者に丸投げしがちです。

しかし、いくら専門的な知識があっても、自社の意図を100%把握できるわけではありません。どんなに丁寧なヒアリングをしても、思い描いていたとおりのWebサイトにはならない可能性もあります。まったく意図と異なるWebサイトになってしまうと、何の役にも立たず、それまでかけた費用が無駄になってしまうでしょう。

自社について最も分かっているのは自社ですし、どのようなWebサイトを作りたいのか明確な構想があるのも会社のメンバーだからこそでしょう。任せっきりにはせず、企画やチェック、運用など、可能な範囲で積極的にWebサイトの制作に参加したいところです。

このように、順を追って考えていけば、次第にWebサイトの全体像が見えてくるでしょう。制作する側も、どのように構築すれば良いのかイメージしやすくなります。制作会社に外注するのであれば、これらの考えを元に具体的なアイデアを提案してくれるはずです。

Webサイトの制作をスムーズに進めるには

Webサイトの制作が長引いてしまうと、公開が遅れてしまい、費用がかかるだけでなく、機会損失にもつながりかねません。スムーズに進めるには、どうすれば良いのでしょうか。

Webサイト制作をスムーズに進めるためのポイント
  • Webサイトのコンセプトの目的を明確にすると、制作における手間が省ける
  • あらかじめ予算を決めておくと、制作に区切りをつけやすい
  • 制作会社を選ぶときは、見積もりや提案内容だけでなく、相性も重要

サイトのコンセプトや目的を明確にイメージしておく

企画のフェーズで触れたとおり、Webサイトを制作する目的や達成したい目標、ターゲット、コンセプトを明確にしておくと、制作会社と認識をすり合わせやすくなります。

制作の現場でも、試行錯誤を繰り返さなくて済むので、作業時間を短縮できるでしょう。クライアント側でもチェックを求められたときに、すぐ良し悪しを判断できます。

ただし、初めてWebサイトを制作するとなれば、分からないことも多く、隅々まで明確な企画は作成できないかもしれません。そんなときは、無理に「どのようなWebサイトにしたいのか」を考えるのではなく、「なぜWebサイトを制作したいのか」を考えると良いでしょう。

例えば、自社で取り扱う商品やサービスを紹介するWebサイトを制作する場合、主な目的は商品やサービスの知名度を上げることです。目標は売上や成約率の向上になるでしょう。コンセプトは商品やサービスの魅力をアピールするのが中心です。

サイト規模やサイトにかける費用をあらかじめ設定しておく

Webサイトは、制作の手間がかかるほど、費用が高くなります。こだわりも大切ですが、あらかじめ予算を決めておかないと、際限なく費用がかかってしまうでしょう。

例えば、コーポレートサイトの制作を中小規模の制作会社に外注する場合、かかる費用の目安は、10ページくらいで100万円、30ページくらいで300万円くらいです。さらにマーケティング対策や広報活動まで依頼すると、1.5~2.5倍ほど上乗せされます。運用や保守管理にかかる費用は別です。

ECサイトは、既存のシステムをカスタマイズするのであれば、50~100万円くらいから制作できます。他社と差別化するために、独自のシステムを一から開発するなら、1,000万円以上かかるでしょう。

Webサイトの制作にかかる費用は、ほとんどが人件費ですから、手間を省いて工期を短くするほど節約できます。

先ほどのフレームワークを活用したり、既存のシステムをカスタマイズしたりするのも、そのひとつです。ほかにも、企画の際に自社で目的やコンセプトを明確にしたり、CMSを使って自社でコンテンツを管理したりすれば、制作会社の負担を減らせます。

個人でWebサイトを制作しているフリーランスなら、もっと費用を抑えられるかもしれません。ただし、能力にはバラつきがあるため、本当に希望どおりのWebサイトを制作できるのか、慎重な見極めが必要です。

外注であれば、業者の担当者との相性も重要

制作会社によって、得意とするジャンルや業界に対する理解度は異なりますし、同じWebサイトを制作するのにかかる費用にも差があります。外注するために制作会社を選ぶときは、少なくとも2~3社に声をかけて比較しましょう。

見積もりや提案内容、過去の実績で選ぶのも大切ですが、特に重視したいのが制作会社との相性です。意思の疎通がうまくいかなければ、希望どおりのWebサイトにはなりません。制作が始まってしまうと、途中で別の制作会社に変更するのは困難です。

人当たりが良かったり、迅速に対応してくれたりするのはもちろん、自社のレベルに合わせて接してくれるかチェックしましょう。専門用語を多用して説明が理解しづらい会社などは外した方が良いです。

ほかにも、一方的に進めようとしたり、質問に対して納得のできる回答ができなかったりする場合も、後々トラブルになる可能性が高いので、避けたほうが無難です。

ひとつ気をつけたいのは、見積もりや提案までは営業の人間が窓口になり、制作に入ると担当者が変わる場合があります。その際に意思の疎通ができなくなったり、話が伝わっていなかったりするかもしれません。最初の担当者が、最後まで関わってくれるのか確認しましょう。

Webサイト制作をする際の注意点

最後に、Webサイトを制作するときの注意点を知っておきましょう。

Webサイト制作で気をつけたいポイント
  • Webサイトに欠点や不足がないか確認する
  • 目的に加えて、目標やゴールを設定する
  • 更新の頻度や体制について決めておく

ページの構造に抜けがないか注意する

Webサイトの構成を考えたり、ワイヤーフレームやデザインカンプを作成したりするときは、必要なものが抜けていないか確認しましょう。ここで抜けたままにすると、実装のフェーズに入ってからの修正は容易ではありません。

「孤立しているページがないか」「ゴールまでの誘導が途切れていないか」などのチェックがあります。また、「情報が意図通りに伝わっているか」「文章だけでなく、イラストや画像で分かりやすく表現したほうが良いか」などのチェックも必要です。

その都度、図にして具体化するほうが、抜けや欠点は見えやすくなるでしょう。ほかの関係者とも共有しやすくなり、担当者の見落としに気づける可能性もあります。

目標やゴールを明確にしておく

ここまで何度も説明したとおり、Webサイトの制作には明確な目標やゴールが必要です。目標やゴールの設定によって、Webサイトのコンセプトは大きく変わってしまいます。

Webサイトを制作するのは、何らかの目的があるはずです。それを実現するにはどうすれば良いか考えると、目標やゴールを設定しやすくなるでしょう。

目標は、KGIやKPIなどの数値目標で設定できるものは必ずしていきましょう。アクセス数や問い合わせの件数、成約率、売上など、数値で設定すると、打つべき対策が明確になり、Webサイトに反映しやすくなります。

曖昧なままでは、制作が手探りになるだけでなく、チェックの基準も定まらなくなり、無駄に時間や費用がかかってしまうでしょう。どうにか完成にこぎつけても、意図したとおりのWebサイトになっていなければ、目標やゴールは達成できません。

リリース後の更新について確認しておく

Webサイトの更新は、不定期に行うよりも、1週間ごとや半月ごとなど、定期的に行うのが理想です。こまめにユーザーが訪問するようになり、目標やゴールを達成しやすくなります。

スケジュールを組んで更新するのであれば、どのような体制で行うのか、あらかじめ役割分担しておきましょう。外注する場合でも、制作会社側でスケジュールを組みやすくなります。

外注すれば、専門的な知識が豊富であり、自社の負担が軽減されますが、ランニングコストが発生するのが難点です。自社で更新すると費用を抑えられる反面、担当者の負担が大きく、退職されると行き詰まる恐れがあります。両者のメリットとデメリットを考えて、バランスよく役割分担しましょう。

Web制作会社にサイト制作を依頼する際のポイントは?

Webサイトを自社だけで制作するのは、あまり現実的ではありません。制作には専門的な知識とノウハウが必要であり、たとえ完成にこぎつけても見劣りしたり、本来の役割を果たせなかったりするでしょう。そのための人員を確保するのも容易ではありません。本来の業務に支障をきたす可能性もあります。

Web制作会社の強みを知る

Web制作会社によって強みが異なり、大きく分類すると下記の4つに分かれてきます。

  • システム型:自社システム構築に強い
  • 集客型:UI/UX、SEOに強い
  • デザイン型:ブランディングに強い
  • コスト優先型:コストが安い

ただし強みが1つだけでなく、2つ、3つが組み合わさった制作会社ももちろん存在します。複雑なシステムを自社運営したいという明確な目的がある場合はシステム型、予算がほとんどなく、とりあえずWebサイトは容易したいという場合は、コスト優先型にしましょう。

デザイン、UI/UX、SEO、コンテンツ制作に強い制作会社に依頼するのが良いです。

Web制作会社は成功データを保有

制作会社は、数々の制作事例があるため、ターゲットのニーズに合ったUI/UXなどのデータがあり、トレンドや最新技術の知識もあります。データに基づき制作するWebサイトは、KPI・KGI達成の最短ルートになります。

THINKBALでは、大手企業のランディングページやキャンペーンサイトを多数手がけた実績があります。

小規模~大規模のWebサイトの成功事例から抽出したデータに基づき、Webサイトを制作しているので、目的・目標を実現するためのWebサイトを制作することを得意としています。

制作はもちろん、企画やコンテンツの準備、公開後の運用に至るまで幅広い対応が可能です。

さらに、ノウハウに裏づけされたSEO対策によって、検索で上位に表示されたり、リピーターを確保したりすることも得意としています。

コーポレートサイトやキャンペーンサイトの制作をお考えの際は、お気軽にご相談ください。

まとめ

Webサイトの制作には6つのフェーズがあり、それぞれスムーズに進めるためのコツや成功させるためのポイント、注意点があります。制作会社に外注するとしても、自社で目的やコンセプトを明確にして、積極的に参加すると、意図どおりのWebサイトを制作できるでしょう。

もちろん、Webサイトは公開後も運用や保守管理が必要です。そこまで考慮した上でスケジュールを組むと、最終的な予算や自社にかかる負担を見通せるようになります。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。