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コンテンツマーケティング
Update: 2023/12/29

コンテンツマーケティングで重要な効果検証の方法をKPI別に解説

コンテンツマーケティングにおいて、効果検証は非常に重要です。効果検証をすることで、実施したマーケティング施策がKPIに貢献したのかを、評価し改善していくことができます。こうした施策が、今後のビジネスの成長につながっていくのです。

  • コンテンツマーケティングで成果が出ていない企業
  • これからコンテンツマーケティングを始めようと考えている企業
  • コンテンツの制作を行なっているが効果測定のできていない企業

そこでこの記事では、コンテンツマーケティングの効果検証の重要性やそのやり方について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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効果検証の重要性

ビジネス戦略や施策の効果を正確に評価するためには、コンテンツマーケティングの効果検証のプロセスが必要不可欠です。効果検証をおこなうことにより、実施した施策が目標達成にどのくらい貢献しているかを明確にすることなどができます。

また、その効果検証によって仮説が生まれ、今後の戦略立案において重要な指針となる可能性が高いです。ここからは、コンテンツマーケティングの効果検証がどれだけ重要かを、より詳しく解説していきます。

KPIを達成できるのか数値を明確にしていくことができる

効果検証では、特定のKPIを設定し、それを基準に施策の成果を測定します。KPIはビジネスの目標における具体的な数値であり、これにより施策の成果を客観的かつ数値的に評価することが可能です。Webサイトのトラフィック増加、売り上げの向上、リード獲得数の増加など、具体的な数値目標を設定し、施策の効果を明確にします。

たとえば、以下のような数値をKPIに設置し、施策後の数値と見比べてみましょう。以下のような場合は、目標の受注数には届いておらず、施策が甘かったことがわかります。

アクセス数問い合わせ数受注数(CV)CVR
KPI5,0005005010%
施策後5,3003003010%

効果検証をすることで今後の戦略を立てやすくなる

効果検証をおこなうことで、どの施策が効果的だったのか、また改善が必要な領域は何かを理解することができます。この情報は、今後の戦略立案において非常に価値があり、より効果的な計画を立てるための基盤として重要です。

先ほどのケースは、目標の受注数に届かなかった理由が問い合わせ数であることがわかります。

アクセス数問い合わせ数受注数(CV)CVR
KPI5,0005005010%
施策後5,3003003010%

そのため、今後の戦略として問い合わせの導線をわかりやすくしたり、訴求を魅力的にするといった施策が考えられるでしょう。

また、市場や顧客の動向に応じて戦略を調整する際にも、過去の効果検証のデータは参考になります。継続的な効果検証は、ビジネスの成長を加速させ、競争優位を築くための重要な手段となるのです。

コンテンツマーケティングにおける効果検証

コンテンツマーケティングは、ターゲットユーザーに価値ある情報を提供し、ブランドの認知度を高め、結果的にビジネス成果をもたらすマーケティング手法です。この戦略の成功を測定し、今後の方針を決定するためには、効果検証をする必要があります。

コンテンツの発信による集客効果の測定

コンテンツマーケティングの効果を検証する際には、コンテンツがどの程度の集客効果をもたらしているかを測定することも重要です。

効果測定の指標をもとに、コンテンツがターゲットユーザーにどのように受け入れられているかを把握します。

コンテンツの種類効果測定の指標
オウンドメディア・トラフィック
・ページビュー
・滞在時間
・エンゲージメント率
・コンバージョン率
SNS・インプレッション数
・シェア数
・エンゲージメント率
・コンバージョン率

これらのデータを分析することにより、コンテンツの質や関連性、そしてユーザーのニーズにどの程度合致しているかを評価できます。また、どのコンテンツが最もコンバージョンにつながったかなど効果的であったかを把握することで、今後のコンテンツ制作の方向性やマーケティング戦略を最適化するための重要な情報を得ることができるでしょう。

リード獲得数

コンテンツマーケティングの効果検証において、リード獲得数も重要な指標となってきます。リードとは、潜在的な顧客や興味・関心を示した人々のことです。Webサイトへの訪問者が資料ダウンロード、メール登録、問い合わせなど、具体的なアクションを起こすことによってリードが生成されます。

これらのリード獲得数を追跡することで、提供しているコンテンツがユーザーにとってどれだけ有益で関連性が高いかを評価することが可能です。たとえば、リードの獲得数が多いコンテンツを分析することで、ユーザーの真のニーズなどがわかるようになってきます。

また、リード獲得数の増加は、直接的に売上にもつながるため、コンテンツマーケティング戦略の成功を測るうえで重要な指標の1つです。

顧客育成ができているか

コンテンツマーケティングは、単にリードを獲得するだけでなく、それらのリードを育成し、最終的に顧客に転換させるプロセスも含まれます。

リードから顧客への転換率を測定し、コンテンツがリード育成にどの程度貢献しているかを評価することも重要です。リードを新規顧客に成長させるためには、提供するコンテンツの内容やタイミング、頻度を最適化し、彼らの購買プロセスを支援することが必要があります。

たとえば、商品に興味を持っているユーザーに対して、適切な頻度でメルマガの配信をおこない、購買を促進します。また、サイトに登録しているユーザーのみに向けて、配布する情報やクーポンなども効果的でしょう。

このような顧客育成の効果検証を通じて、コンテンツマーケティングの長期的な効果を把握することができます。

KPIを達成するための効果検証とその項目

ビジネス目標やマーケティング戦略におけるKPIを達成するためには、効果検証が必要であることを説明してきました。そのための効果測定ツールの選定と、KPIに応じた評価項目を明確にする準備が必要です。

効果検証を通じて、施策の成果を定量的に把握し、必要な調整をおこなうことが、目標達成への道を確実なものにします。

課題にあった効果測定ツールを使用して効果を測定する

各ビジネスやマーケティング戦略には異なる課題が存在し、それに適した効果測定ツールを使用することが重要です。

Webサイトのトラフィックやユーザーエンゲージメントを測定する場合は、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleが一般的に利用されています。これらは無料で利用可能です。また、Instagram、X(旧:Twitter)、TikTok などのSNSは各々に無料の分析ツールが備わっています。効果検証では、これらのツールを用いて具体的なデータを収集し、定められたKPIに対する現状の達成度を評価するようにしましょう。

このプロセスにより、戦略の成果を可視化し、今後の改善点や新たな戦略立案のための貴重な洞察を得ることができます。

実際の効果測定のやり方

効果測定は、ビジネスやマーケティング戦略の成果を定量的に評価するうえで重要です。ここでは、主要な測定指標としてアクセス数、コンバージョン率、ドメインパワーに焦点を当て、その測定方法について詳しく説明していきます。

アクセス数

アクセス数の測定には、以下のような指標が用いられます。

PV数:Webサイトの各ページが何回閲覧されたかを示します。PV数はサイトの人気度や各コンテンツを測定するための基本的な指標です。

セッション数:セッション数は、Webサイトへの訪問数として数えていきます。新規訪問者とリピーターの両方を含むため、サイトのトラフィック全体を把握するのにおすすめの指標です。

CTR:検索結果で表示された際に、どれだけの割合でクリックされたかを示します。CTRは、検索結果でのクリックを測定するのに役立ちます。

PV数とセッション数は、カウントの基準が異なるので注意してください。たとえば、サイト内のコンテンツを3ページ分閲覧した場合、PV数は3でユーザーが訪問した数のセッション数は1となります。

これらのデータは、Google AnalyticsなどのWeb解析ツールを使用して取得することができ、サイトのパフォーマンスを測定する際の重要な指標となります。自社のサイトで、どの指標をアクセス数のKPIとするか明確に決めておくようにしましょう。

コンバージョン率

コンバージョン率は、訪問者がコンバージョンを達成した割合のことです。コンバージョンとして、商品購入、フォーム送信、ニュースレター登録などが含まれます。

コンバージョン率を測定することで、キャンペーンやWebサイトの施策を評価することが可能です。コンバージョン率の向上は、ターゲットユーザーに対する適切なアプローチと、ユーザーエクスペリエンスの最適化へとつなげられます。

このとき、売り上げに直結するような行動をコンバージョンに設定するべきかよく考えましょう。商品やサービスによっては、Webサイトだけでユーザーの受注や購買を促すことがむずかしい場合もあります。その場合は、会員登録や問い合わせなど、売り上げよりも手前の現実的なコンバージョンを設定することをおすすめします。

ドメインパワー

ドメインパワーは、検索エンジンにおけるWebサイト全体の評価を示す指標で、SEO戦略の成功度を測るうえで重要な要素の1つです。ドメインの年齢、被リンクの質と量、コンテンツの質など、さまざまな要素に基づいて算出されます。

Googleが公式にドメインパワーを計測して評価をしているわけではありませんが、このドメインパワーが強ければ強いほど、SEOで優位性が高いことが一般的に知られています。

ドメインパワーが高いと、検索エンジンでのランキングが向上し、より多くのオーガニックトラフィックを獲得する可能性が高いです。ドメインパワーは無料のパワーランクチェックツールや、ahrefsなどの有料分析ツールなどを利用して確認することができます。

コンテンツマーケティングの効果測定で重要なポイント

コンテンツマーケティングの効果を正確に測定するためのポイントがいくつかあります。まず、それぞれのビジネス目標や戦略に応じて効果測定の方法を確立することが、コンテンツマーケティング成功への近道なるでしょう。そして、この効果検証は中長期的に繰り返すことで、どんどんと施策が洗練されるため、継続的に続ける根気やリソースも必要です。

それぞれの企業/サイトの目的によって効果測定のやり方も異なる

異なる企業やWebサイトでは、そのビジネスモデルや目指す目標が異なるため、効果測定の指標もそれに合わせて変わります。

たとえば、受注するようなBtoB向けのサービスなどを提供する企業ではリードの獲得が重要です。一方で、企業や商品の認知拡大やブランディングを目的としている企業は、アクセス数がメインの指標となってきます。

コンテンツの効果を測定する際には、それぞれの企業の具体的なビジネス目標やマーケティング戦略にあった指標を設定し、それらを評価する必要があります。

長期施策になるので効果検証・改善を繰り返す

コンテンツマーケティングは、短期間で劇的な成果を生むものではなく、長期にわたるマーケティング手法であることを念頭においておきましょう。そのため、一度の施策ではなく、継続的な効果検証と改善が必要です。

市場の変化、顧客の行動パターン、競合の動向などを定期的に分析し、コンテンツ戦略を適宜調整していきます。また、コンテンツのパフォーマンスを追跡し、どのようなコンテンツが良い反応を得ているか、またどのような改善が必要かを見極めることで、より効果的なコンテンツマーケティングを展開することが可能です。

プロに依頼する

コンテンツマーケティングは、専門的な知識と経験を要する複雑な分野です。特に、戦略立案、コンテンツ制作、SEO対策、データ分析など、多岐にわたるスキルが求められるため、プロのマーケティング会社や専門家に依頼するほうがよいでしょう。

マーケティングのプロであれば、最新のマーケティングトレンドやSEOのベストプラクティスを把握しており、効果的なコンテンツ戦略を策定し、実行することが可能です。また、定量的な効果測定と分析をおこない、戦略の改善点を明確に指摘してくれるため、より効率的で効果的なコンテンツマーケティングが期待できます。

当サイトを運営するTHINkBALは、コンテンツマーケティング支援サービスを提供しています。分析、調査を得意としており、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを制作し、成果につなげていくことが可能です。また、制作後の効果測定や改善にも力を入れており、パートナーとして長期的に支援していくことでより成果を最大化し、お客様のビジネス課題に貢献していきます。

まとめ

コンテンツマーケティングは、ただコンテンツを生産するだけではなく、その効果を継続的に検証し、改善していくプロセスが必要です。

効果検証では、アクセス数、リード獲得数、顧客育成の有無など、さまざまな指標を用いてコンテンツのパフォーマンスを測定します。効果的なコンテンツマーケティングは、企業のブランド価値を高め、長期的な顧客関係を構築するうえで重要です。

各企業やサイトにおける独自の目標とニーズに合わせて効果測定の方法を適応させ、長期的な視点での戦略として位置付ける必要があります。また、専門知識を要する分野であるため、専門家に依頼することで、効果的なコンテンツ戦略の策定と実行が可能です。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。