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Web制作
Update: 2023/12/7

【リード獲得も可能】オウンドメディアの始め方を専門家が解説

近年、オウンドメディアという言葉をよく耳にするようになりました。オウンドメディアとは企業や団体が所有・運営するメディアのことを指し、従来の広告活動やPRの方法とは異なり、コンテンツを提供して集客や認知度の向上などを図れるのが特徴です。

  • これからオウンドメディアを始めようと考えている人
  • オウンドメディアで成果を出したい人
  • Webからの成果を上げたい人

しかし、具体的にオウンドメディアがどのような役割を果たし、他のサイトと何が違うのか、などについては詳細に把握していない方も多いです。

この記事では、オウンドメディアの本質や役割、そして他のメディアとの違いについて詳しく解説します。

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オウンドメディアの役割は?他のサイトとの違いも解説

オウンドメディアにはどのような役割があるのでしょうか。他のサイトとの違いにも触れながら、詳しく解説していきます。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、企業や団体が所有し、運営するメディアのことを指します。具体的には、公式Webサイト、ブログ、SNSアカウントなどがこれに該当します。オウンドメディアの最大の特徴は、企業がメディアのコンテンツや運営に関する全てをコントロールできることです。このメディア形式を活用することで、企業は自らのメッセージや情報を直接ターゲットに伝えることが可能です。また、外部のメディアや広告を介さずに、独自のブランドイメージや価値を構築・強化することもできます。

オウンドメディアは、情報の発信元としての信頼性や、顧客とのダイレクトなコミュニケーションにつながるため、ブランドロイヤルティの向上や長期的な顧客関係の構築にも寄与する重要なツールとして、多くの企業が導入しています。

オウンドメディアを制作した方が良い理由

オウンドメディアを制作したほうが良い理由は、ブランドの価値をしっかりと発信できることが挙げられます。企業自身がメディアを所有することで、外部の干渉を受けることなく、正確にブランドのイメージに合った情報を発信することができます。企業としてのブランドの価値をしっかりとアピールするためにも、上記は必要なポイントです。

また、オウンドメディアの制作・運営は中長期的な視野で見たときのコストパフォーマンスにも優れています。一度作成すれば、定期的な情報更新や広告活動に使えるため、継続的な投資に対してのリターンも大きく期待できるのです。

質の高いコンテンツを提供し続けることで、検索エンジンにおける評価が向上します。オウンドメディアの検索結果の順位が上がりやすくなり、より多くの人々に情報を届けることができるようになります。

オウンドメディアの始め方について正しく理解を深めたうえで、制作を検討していきましょう。

オウンドメディアの役割については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

オウンドメディアを始める前に決めておきたい4つのポイント

オウンドメディアの運営は、戦略的にアプローチすることが成功の鍵です。始める前に、成功のためのポイントを明確にしておくことで、スムーズなスタートが期待できます。

本項では、オウンドメディアを立ち上げる際に決めておきたい4つの重要なポイントを紹介します。以下のポイントを参考に、効果的なオウンドメディアの運営を目指しましょう。

オウンドメディアを制作する目的を決める

オウンドメディアを制作する際の最も基本的なステップは、その目的を明確にすることです。目的なく始めたメディアは、方向性を見失いやすく、結果的に効果的な成果を上げるのが難しくなります。

そのため、まずはオウンドメディアで何を達成したいのかを考えましょう。たとえば、新商品の情報発信、ブランドの認知度向上、顧客とのコミュニケーション強化など、さまざまな目的が考えられます。

目的を決定したら、ターゲットとなる顧客層を特定します。どのようなユーザーにアプローチしたいのか、そのユーザーが求める情報は何かを理解することで、コンテンツ制作の方向性が見えてくるからです。

また、オウンドメディアを通じて得られるデータやフィードバックをどのように活用するかも考慮します。データやフィードバックは、将来的な改善や戦略の見直しをスムーズにおこなえるようになる貴重な情報であるため、活用するための方法も計画しましょう。

なお、定期的な評価・見直しのスケジュール設定も必要です。明確な目的を持つことで、オウンドメディアの運営がより効果的かつ戦略的におこなえるようになります。オウンドメディアは「作って放置」ではなく定期的にチェックし、必要に応じて手を加えていきましょう。

制作後の運用体制について決めておく

オウンドメディアの制作後、継続的な運用が成功の鍵となります。しかし、運用を始めると意外と手間がかかることも多く、しっかりとした体制を構築しておかなければ、メディアの活性化や情報の更新が滞ってしまうリスクが高まります。

製作後の運用体制を決めるためには、コンテンツの更新頻度を確定することが重要です。たとえば、週に1回、月に2回など、一定のリズムで新しい情報の提供が大切です。あわせて、更新作業を誰がおこなうのか、役割分担を明確にします。専任のスタッフを置く、または部署間でローテーションするなど、運用方法はさまざまです。

コンテンツの更新頻度が決まったら、ユーザーからのフィードバックや問い合わせへの対応体制を考えます。コメントの返信や、お問い合わせ内容への迅速な対応は、ユーザーの信頼を築くために必須です。

また、アクセス解析などのデータを定期的にチェックし、オウンドメディアの効果測定や改善提案をおこなう体制も整えておくと良いでしょう。

他にも、運用中に起きるトラブルや不具合への対応策を事前に準備しておくことも重要です。たとえば、サイトのダウン時の連絡先や、技術的な問題への対応体制など、予め計画しておくことで迅速に対応できるようになるでしょう。

オウンドメディア制作後の運用リソースが取れないという方は更新代行についても考えてみてください。

予算を決めておく

オウンドメディアの制作・運営では、予算を決める必要があります。オウンドメディアの立ち上げの段階で明確な予算を設定し、活用できる金額の範囲内で最適な戦略を組むことが重要です。

オウンドメディアでは、Webサイトのデザイン、ドメイン取得、ホスティング費用、システムの導入やカスタマイズに必要なコストなど、スタート時点での出費は多岐にわたります。

他にも、継続的にかかる運用費があります。月々のホスティング費、システムの更新・保守費、コンテンツ制作のためのライティング費用や、外部ライターやエディターへの報酬、SEO対策や広告出稿の費用などが挙げられるでしょう。

突発的なコストとして、システムトラブルへの対応や、Webサイトのリニューアル、特別なプロモーション活動などもあります。計画外の出費も発生するリスクをふまえて予算を決定することが大切です。

制作方法を考えておく

オウンドメディアの制作方法の選択は、プロジェクトの成功に大きく影響します。特に、社内での制作と外部の制作会社への依頼という、2つの主な選択肢は、それぞれ異なるリソースとなるうえに、予算にも違いがあるため、事前に慎重に検討することが求められます。

社内での制作を選ぶ場合、内部の情報やニーズを直接コンテンツに反映させやすいというメリットがあります。運用や更新の際に必要なコミュニケーションもスムーズにおこなえるでしょう。一方で、専門的な技術やデザインの知識が不足している場合、高品質なメディアの制作がむずかしくなるリスクがデメリットとして挙げられます。

制作会社に依頼する場合は、オウンドメディア制作のプロとして、専門家の知識や経験を活かした、プロフェッショナルな仕上がりを期待できます。必要に応じて、トレンドに合わせたデザインや機能の提案も得られるでしょう。しかし、予算面での負担が増えることや、社内とのコミュニケーションの手間が増える場合があります。

オウンドメディアの目的や期待する成果、予算、社内リソースの状況などを総合的に検討し、「社内で制作する場合」「制作会社に依頼する場合」それぞれを比較しながら最適な制作方法を選択することが大切です。

オウンドメディアの始め方

効果的なオウンドメディアを始めるためには、まずはその目的や目標を明確にし、ターゲット層を特定することが必要です。正しい手順を踏むことが、オウンドメディア成功の秘訣となるため、以下の「オウンドメディアの始め方」をよく参考にしてみましょう。

オウンドメディアのコンセプトを設定する

オウンドメディアを立ち上げる際、最も重要なステップの一つが「コンセプトの設定」です。コンセプト次第で、メディアの方向性を決定付けるだけでなく、訪問者にどのような価値を提供するかを明確にします。

コンセプトを設定するためには、まずターゲットとなる読者や顧客のニーズを深く理解しましょう。ターゲットが何を求め、どのような情報に価値を感じるのかを把握することで、魅力的なコンテンツの提供が可能となります。

自社の強みや独自性を考慮し、それを如何にコンテンツで伝えるかを考えることも重要です。たとえば、専門的な知識や技術を持つ企業であれば、ノウハウを活かした情報提供が考えられるでしょう。

情報提供に合わせて、競合他社との差別化も視野に入れる必要があります。同じ業界の他のオウンドメディアと何が違うのか、自社のメディアの特色や魅力をしっかりと打ち出すことで、訪問者の心をつかむことができます。

コンセプトを明確にすることで、コンテンツ制作の方針や方向性が見えやすくなり、効果的な情報発信がおこなえるようになります。コンセプト設定は、オウンドメディア成功の礎となるステップであるためしっかりと考えていきましょう。

コンセプトの設定方法については、こちらの記事もご覧ください。

オウンドメディアのターゲットを設定する

オウンドメディアの成功には、ターゲット設定が不可欠です。オウンドメディアにおけるターゲットとは、メディアを通じてアプローチしたい具体的な層やセグメントのことを指します。

ターゲットを設定する際には、自社の商品やサービスが解決する問題や、提供する価値を明確にしましょう。解決したい問題や価値を求める具体的な層が、最初のターゲットとなります。

ターゲットを設定する際には、デモグラフィック情報(年齢、性別、職業など)やサイコグラフィック情報(価値観、趣味、関心事など)をもとに、より具体的なターゲット像を描くことも重要です。具体的には「20代〜30代の女性」や「健康を意識する中高年」といった具体的な層を想定することが考えられます。

ターゲットが決定したら、求められている情報やコンテンツ、接触するチャネルなどをリサーチします。これにより、効果的なコンテンツ配信やプロモーション戦略を考える土台ができるでしょう。

ターゲット設定は固定的ではなく、時代やトレンド、自社のビジネス状況に応じて柔軟に見直しをおこなうことが重要です。ターゲットにしっかりとフォーカスすることで、オウンドメディアの効果を最大化させることができるでしょう。

企画・デザインなどの制作作業に入る

オウンドメディアの目的とターゲットが決まったら、具体的な企画・デザインなどの制作作業に取り掛かりましょう。オウンドメディアの"顔"を形成するため、非常に重要です。

コンテンツの企画では、どのような情報を発信するのか、記事のテーマやカテゴリー、連載企画などを考えます。その際には、ターゲットのニーズや興味に合わせて情報提供をおこなうことがポイントです。

コンテンツの企画内容を考えたらデザインの方向性を決定します。ブランドのカラーやロゴをもとに、サイトの全体的なカラーやレイアウトを考えましょう。また、ユーザビリティやアクセシビリティにも注目し、訪問者がストレスなく情報を受け取れるデザインを目指します。

サイトの構築をおこなう際には、技術的な要素も考慮する必要があります。たとえば、レスポンシブデザインを取り入れてモバイル対応をおこなう、ページの読み込み速度を高速化するなどの対応が必要です。

常にターゲットの視点を忘れずに、訪問者にとって価値のあるコンテンツと使いやすいデザインを追求することが、オウンドメディアの成功へのカギとなります。

機能などが正常に動くか検証をしてリリース

オウンドメディア制作の最終段階において、実際にサイトの全ての機能が正常に動作するかの検証は欠かせません。利用者にストレスなく情報を提供し、品質の高いサイトを維持するためにも、検証と修正を繰り返してブラッシュアップしていきます。

具体的には、サイト内の全てのリンクやボタンの動作確認をおこないます。リンク切れやエラーページへの誘導は、ユーザーにとってストレスとなるため注意しましょう。

また、ブラウザの互換性テストを実施も必要です。各ブラウザやデバイスでの表示を確認し、どの環境でも適切に表示・動作するように調整していきましょう。特に、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでの挙動は、現代必須のチェック項目となるため念入りなチェックが必要です。

あわせて、フォームの送信テストやログイン機能の確認など、サイト内でのユーザーアクションに関連する機能も徹底的に検証します。それぞれの検証を実施後、サイトの公開に向けた最終調整をおこない、リリースします。しかし、リリース後もユーザーのフィードバックを受け取りながら、継続的にサイトの改善や更新をおこなうことが、オウンドメディアの質を維持・向上させるためには必要です。

アクセス解析などをして効果検証をしていく

オウンドメディアは作成して終わりではありません。オウンドメディアが目的通りの効果を上げているか、どのコンテンツがユーザーに受け入れられているのかなど、継続的に検証し、改善していくことが求められます。

たとえば、アクセス解析ツールを利用して、訪問者数やページビュー、滞在時間などの基本的なデータを取得します。これにより、どのコンテンツが多くのユーザーに読まれているのか、またどこで離脱しているのかを明確に把握できるでしょう。

訪問者の動線やコンバージョン率も重要な指標です。仮に、特定のページから問い合わせフォームへのアクセスが多い場合、そのページの内容やデザインが効果的であることが確認できます。

効果的なアクセス解析の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

オウンドメディアを成功に導く3つのポイント

オウンドメディアの成功には、ただコンテンツを作成・公開するだけでは不十分です。ターゲットのニーズに合わせた戦略的な取り組みが必要です。特に、「ユーザー中心のコンテンツ作成」「継続的なデータ分析と改善」「SEOやSNSを活用した集客戦略」の3点を意識することで、効果的なオウンドメディア運営が期待できます。

ここからは、上記のポイントについて、詳しく解説していきます。

ユーザビリティの高いサイトに仕上げる

ユーザビリティとは、Webサイトがどれだけ利用者にとって使いやすいかという点を指します。オウンドメディアにおいても、ユーザビリティは非常に重要な要素の一つです。以下に、ユーザビリティを高めるためのポイントを述べます。

  • シンプルでわかりやすいデザイン
    オウンドメディアにおいて、シンプルでわかりやすいデザインは必要不可欠です。
    過度な装飾はユーザーの離脱を招くことになりかねません。実際、デザイン性が複雑で「どこを見たらどのコンテンツにアクセスできるのかわかりにくい」といったサイトは、ユーザーの直帰率を高める傾向にあります。
    ユーザビリティの高いサイトを実現するためにも、必要最低限の要素・情報におさえ、ユーザーが迷わず情報を探せるようにしましょう。
  • 直感的なナビゲーション
    直感的に理解しやすいナビゲーションは、ユーザーが迷わず目的のコンテンツにたどり着くためにも必要なポイントです。サイト内の要素が多いと、特に「どこに何があるのか」が分かりにくくなります。メニューの配置やカテゴリー分けは一目で理解できるよう心掛け、サイト内での移動をスムーズにしてください。
  • 高速なページ読み込み
    ユーザビリティの高いサイトへと導くためにも、欠かせないのが高速にページを読み込めるようにすることです。画像などのメディアが多いとページの読み込みが遅くなる原因が高まり、ユーザーにストレスを与えます。技術的な部分の改善となりますが、しっかりと最適化させてユーザビリティを向上させましょう。
  • レスポンシブデザインの導入
    レスポンシブデザインとは、各端末の画面サイズに応じて表示内容を最適化させたデザインのことです。スマホやタブレット、パソコンなど多種多様なデバイスでのアクセスが増加している今、どのデバイスからでも適切に表示されるデザインは必須といえます。

上記のポイントの他にも、「明確なコールトゥアクション」として、ユーザーのアクション(問い合わせ、購入など)がスムーズにおこなえるようなデザインも取り入れることが大切です。

ユーザビリティの向上は、サイトに長く滞在させることにつながり、伝えたい情報がユーザーの目に触れるチャンスも高めます。オウンドメディアの成功を大きく左右する要因となるため、ユーザーファーストのサイトを維持できるよう、絶えず検証と改善を繰り返していくことが必要です。

ユーザーの欲している情報を理解する

オウンドメディアの成功の鍵は、訪問者の求める情報を正確に提供することです。ユーザーのニーズや関心を深く理解し、それに応じたコンテンツを制作することが求められるでしょう。

ユーザーの欲している情報を理解するための方法は以下の通りです。

  • アクセス解析の活用
    アクセス解析では、どのページがよく閲覧されているのか、どのページから離脱しているのかを把握することが可能です。よく閲覧されているページがあれば、ユーザーが見たい情報であると判断できるため、ニーズを探りやすくなります。逆に、離脱されやすいページはユーザーにとって、そこまで有益ではなかった情報である可能性が考えられます。無料で利用できるアクセス解析ツールもあるため、ユーザーの興味や関心を探るヒントを探るためにも活用していきましょう。
  • アンケートやフィードバックの導入
    可能であれば、アンケートやフィードバックのシステムを取り入れることがおすすめです。訪問者でるユーザーから、直接意見や要望を収集することで、サイトの改善点や新たなコンテンツのアイディアを得られます。「お問い合わせフォーム」「ご意見はこちら」などのコンテンツを作り、ユーザーが気軽に意見や要望を送れるように工夫してみてください。
  • 競合サイトの分析
    ユーザーの知りたい情報を把握するための方法として、競合サイトの分析は効果的です。同業他社のサイトやブログをチェックし、どのような情報が提供されているのかを確認することで、自社では気が付かなかったユーザーのニーズを発見できるチャンスが高まります。あわせて、自社サイトの強みや差別化ポイントも明確にでき、オウンドメディアの戦略にもつなげられるでしょう。
  • ターゲットペルソナの設定
    漠然としたターゲット像に向けてコンテンツを制作するのではなく、具体的なユーザー像(ペルソナ)を設定したうえで情報を発信することが重要です。年齢や性別、名前、家族構成などの基本属性だけではなく「考え方」「性格」「どのようなライフスタイルを送っているのか」などの部分まで明確に設定することで、ペルソナに近いターゲット層に刺さりやすいコンテンツ作成をおこなうことができます。

ユーザーのニーズを正確に捉えることで、サイト訪問者は求める情報を手に入れやすくなり、サイトの信頼性や価値が向上します。これにより、長期的な顧客関係の構築や、高いコンバージョン率を実現する土壌が整うでしょう。

効果検証・改善を繰り返しおこなう

オウンドメディアの運営では、制作しただけで満足するのではなく、継続的な効果検証と改善の繰り返しが不可欠です。PDCAを回していくことが、サイトの質を高め、より多くのユーザーに価値を提供することが可能となります。

  • 定期的なアクセス解析
    サイトを定期的にアクセス解析をして、どのコンテンツが注目されているのか、どのページで離脱しているのかを把握しましょう。解析結果をもとに、次のコンテンツ企画を考案したり、次のステップの方針を決めたりしていくことが可能です。また、単純に数字だけに着目するのではなく「なぜこのページは訪問者が多いのか」「あまり閲覧されていないページの原因は何か」なども考えることが大切です。
  • 分析調査の活用
    アクセス解析で「どのページがよく読まれているのか」「どのページが離脱されやすいのか」を明確にしたら、ユーザーの動線や行動を深く分析していきます。しっかりと分析を進めていくことで、気が付かなかったサイトの弱点の発見につながったり、新たなユーザーのニーズが明らかになったりします。オウンドメディアの成功における貴重なデータとなるため、入念に分析調査することをおすすめします。
  • サイトリニューアルの実施
    アクセス解析や分析で得たデータをもとに、サイトのデザインや構造を見直し、より使いやすく、魅力的なサイトへと改善していきましょう。オウンドメディアの運用期間やコンテンツの量などによっては、大規模なサイトリニューアルとなる場合もあり、手間や時間がかかることも珍しくありません。しかし、リニューアルしたほうが訪問者数を底上げできる可能性が高いのであれば、迷わず実施したほうが良いでしょう。社外の専門企業にサイトリニューアルを依頼することも視野に入れて計画を立ててみてください。
  • コンテンツのリライト
    オウンドメディアで掲載したコンテンツを、作りっぱなしにして放置することは好ましくありません。ユーザーのニーズは時代やトレンドの変化などに伴い、常に変わっていきます。ユーザーのフィードバックを反映して、コンテンツを更新・改善していきましょう。

上記のプロセスは手間や時間がかかるものの、オウンドメディアがユーザーの期待にこたえ続けるためにも必須の取り組みです。

まとめ

今回は、オウンドメディアの始め方を中心に、必要性やポイントなどについて解説しました。

オウンドメディアは、企業やブランドが独自の情報や価値を発信するための重要なプラットフォームとして位置付けられています。成功の鍵は、ユーザーのニーズを深く理解し、それに応じた質の高いコンテンツを提供すること。また、ただ制作するだけではなく、継続的な効果検証と改善をおこない、時代やトレンドの変化に柔軟に対応していく姿勢が求められます。

オウンドメディアは企業のブランド価値を高めるだけでなく、深い顧客関係の構築や新たなビジネスチャンスを生み出す可能性も秘めています。オウンドメディアの運営は長期的な取り組みであることを理解し、持続的に続けることが成功への道となるでしょう。

THINkBALでは、オウンドメディアの立ち上げから、サイトリニューアルに至るまで幅広く企業のサポートをおこなっています。「リソースが足りず進められない」「何から手を付けたら良いのかわからない」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。オウンドメディアの制作・改善について相談する

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。