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Update: 2024/4/28

BtoBのECサイトの市場規模やおすすめのサービス一覧について紹介!

BtoC向けのECサイトは散見されますが、BtoB向けのECサイトとなるとあまり馴染みがないでしょう。しかし、実はBtoBのECサイトの市場規模は年々拡大傾向にあります。そこで、この記事ではBtoB向けのECサイトを事例とともにデザインや特徴などを紹介します。

  • BtoB向けのECサイトを制作するメリットやデメリットを知りたい人
  • BtoB向けのECサイトのタイプはについて知りたい人
  • BtoCとBtoBのECサイトの違いを知りたい人
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BtoB向けECの市場規模について

btobマーケティングの仕組み

まずは年々拡大傾向にあるBtoB向けECサイトの市場規模から確認していきましょう。

BtoB向けECサイトの市場規模について
  • 年々需要は高まってきている
  • 300兆超えでBtoCの10倍以上市場的には大きい

年々需要は高まってきている

ECサイトといえば、日用品や食品などを販売しているBtoC向けのECサイトを思い浮かべる方も多いでしょう。例えば、以下のサイトがBtoC向けECサイトに当てはまります。

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング

スマホやPCを利用して商品を購入できる利便性は高く、年々需要が高まってきていることは事実です。たしかに感染症拡大防止のためにリアル店舗での販売が難しくなってきている昨今においては、ECサイトによる商品の販売は売上確保において効果的な手段でしょう。

しかし、BtoC向けECサイトよりも実はBtoB向けECサイトの需要の方が年々増していることも忘れてはいけません。経済産業省が発表している「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、企業のEC化率は年々増加していて、特に製造業や卸売業のEC化率の高さは目立ちます。

一方で、以下の業種のEC化率は鈍化傾向です。

  • サービス業
  • 建設業
  • 運輸業 など

以上のことを踏まえると、製造業や卸売業などの制作工程が決まっている商品を提供している業種はEC化傾向が高いことがわかります。今後もEC化が波及していくことは間違いありませんので、各業種でのEC化率はさらに増加していくでしょう。

300兆超えでBtoCの10倍以上市場的には大きい

BtoB向けECサイトの市場規模が伸長しているとはいえ、Amazonや楽天市場などのBtoC向けECサイトの方が身近であるため、あまり市場規模の大きさを実感できないのも事実です。そこで、BtoCとBtoBそれぞれのECサイトの市場規模を比較してみましょう。

同資料によると、2020年のBtoB向けECサイトの市場規模は334兆9,106億円と発表されています。BtoC向けECサイトの市場規模と比べるとおよそ17倍もの大きさです。

市場規模の前年比こそ5.1%減退しましたが、市場全体のEC化率は右肩上がりの傾向です。特に感染症対策による巣篭もり需要により、卸売業の商品は消費者に求められるようになり、EC化率が年々増加しています。

BtoBのECサイトを制作するメリットデメリット

btobと書かれた文字とPC

以上のように市場規模が大きいのであれば、BtoB向けECサイトの市場に参加したいと思うのが一般的でしょう。そこで、BtoB向けECサイトを制作する前にメリットやデメリットを確認しましょう。それぞれメリットやデメリットを確認することで、BtoB向けECサイトを制作する目的が見つかるはずです。

BtoB向けECサイト制作のメリットデメリット
  • BtoBのECサイトを制作するメリット
  • BtoBのECサイトを制作するデメリット

メリット

BtoB向けECサイトを制作するメリットは以下の通りです。

  • 問い合わせ対応の負担が低減する
  • 既存顧客の発注が増加する可能性がある
  • 新規顧客の獲得が期待できる

DXが進んでいるとはいえ、商品の情報や発注対応などの対応はまだまだ電話やメールベースでの対応が主流であるため、対応にオフラインスタッフのリソースを割かなければいけないのが現状でしょう。

問い合わせ対応に追われていては業務効率が低下し、会社の売上も頭打ちになってしまいかねません。しかし、BtoB向けのECサイトを導入すると誰でも商品の情報を閲覧できるようになり、問い合わせ対応の負担が低減します。負担を低減した結果リソースが増えて、販促活動や新規顧客の獲得のための広告活動にリソースを分配可能です。

つまり、ECサイトのシステムを導入するだけで業務効率はあがり、売上を作るための環境を整えられるということです。また、取引先を限定としたキャンペーンをECサイト内で実施すれば、既存顧客の満足度も高まり長期的な関係を築くこともできます。

安定した収益を生み出すためにも、BtoB向けのECサイトを制作する価値があるでしょう。

デメリット

BtoB向けECサイトを制作すると以下のデメリットが生じてしまいます。

  • コストがかかる
  • 社内での調整に手間がかかる
  • 既存顧客へのお知らせをする必要がある

BtoB向けのECサイトを導入するためにはどうしてもコストがかかります。特に本格的なECサイトを制作するとなると、専門業者に依頼するのが一般的です。システムを構築するのにかかる値段に関してはピンからキリまでありますが、初期費用だけで数十万円かかることも珍しくありません。

決して安い値段ではないため、ECサイトを導入する前に本当に需要があるのかどうかは検証しておくべきです。

また、既存の「電話」や「メール」による問い合わせ対応から「ECサイト」という新しいシステムへ切り替えることになりますので、既存顧客への対応も忘れてはいけません。既存顧客のなかにはECサイトの導入に否定派もいることが考えられます。

もし既存顧客が悩ましい表情を見せる場合には、導入メリットや顧客が利用する際の利便性を提示するようにしてください。マニュアルの作成や利用シミュレーションを提供することで、同意してくれることも考えられます。

BtoB向けECサイトのタイプは2種類

btobと書いている文字の端に手が伸びている

 BtoB向けECサイトのタイプは主に2種類です。それぞれの特徴を簡単に紹介します。

BtoB向けECサイトのタイプ
  • スモール型
  • クローズ型

スモール型

スモール型のBtoB向けECサイトは、インターネットに一般公開されているECサイトのことです。イメージとしてはAmazonや楽天市場などと変わりません。スモール型のBtoB向けECサイトの特徴は以下の通りです。

ターゲットインターネット上の全ユーザー
運営目的新規顧客の獲得
販売価格一定
ログイン必要ない場合が多い

スモール型のECサイトは既存顧客の獲得はもちろんのこと、新規顧客の獲得も目的です。そもそもBtoBにおける取引のほとんどは営業活動によって獲得していますので、獲得できる顧客の数は限られています。そのため、なるべく取引金額が大きくなるように大企業や資金力がある企業を優先的に営業しています。

しかし、大企業ばかりに営業をしかけていると、中小企業や取引金額が小さい企業にまで自社サービスが行き届きません。そこで、スモール型のECサイトが役に立ちます。スモール型のECサイトはインターネット上に公開されていますので、インターネットを利用できるすべての人にリーチ可能です。

つまり、今まで営業活動できなかった中小企業の層にまで取引チャンスが及びますので、売上の底上げが狙えます。

クローズ型

クローズ型のBtoB向けECサイトは、取引先向けに制作された限定的なECサイトのことです。既存の顧客のみをターゲットにしているECサイトですので、売上の拡大というよりは作業負担の低減を目的としています。クローズ型ECサイトの特徴は以下の通りです。

ターゲット既存顧客限定
運営目的業務負担を低減
販売価格取引先に依存
ログインあり

クローズ型は既存顧客に向けたECサイトですので、公開範囲が限定されているのが一般的です。インターネット上で公開されていませんので、URLを知っている会社しかログインできません。

また、クローズ型のECサイトの特徴としてあげられるのが、取引先によって販売価格が異なるということです。例えば、「取引額が大きいA社」と「取引額が小さいB社」がクローズ型のECサイトを利用したとしましょう。

A社は取引額が大きいため顧客としてのパワーが強く、ECサイトの運営からしても継続的に利用してもらいたいものです。そのため、多くの場合はA社の利用を促すために割引率を高めに設定します。

一方で、顧客パワーが弱いB社は割引率が低めに設定するのが一般的です。このように利用頻度が高い、もしくは利用金額の大きい企業ほどクローズ型のECサイトはお得に利用できます。

BtoC向けECサイトとの違い

一見同じように見えるBtoB向けとBtoC向けのECサイトですが、実はそれぞれ明確な違いがあります。そこで、BtoBとBtoCの特徴を加味したうえで、それぞれECサイトの違いを紹介します。

BtoC向けサイトとの違い
  • 必要な機能について違いがある
  • 企業間のやり取りになるためより高いセキュリティの確保が必要

必要な機能について違いがある

そもそもBtoCとBtoBでは対象としている顧客が異なります。BtoCでは個人が相手であるため取引額が低めですが、BtoBだと企業単位の取引になりますので取引金額が高めです。そのため、BtoBのECサイトでは以下の機能が必要になります。

  • 自動見積もり機能
  • 商品マスタ管理
  • 大量の発注に対応する機能

最低でも以上の機能はBtoBのECサイトに備えるべきです。

また、クローズ型のECサイトを運営するのであれば取引先ごとに商品価格の変更が必要ですので、個別の価格設定機能も必要になります。

企業間のやり取りになるためより高いセキュリティの確保が必要

BtoC向けECサイトは個人を相手にしていますが、BtoB向けECサイトは企業を相手としています。企業間の取引は顧客情報や企業情報などの大切な情報も含まれていますので、重要な機密情報の内の1つです。そのため、企業の機密情報の漏洩を防ぐためにもBtoB向けのECサイトには高いセキュリティが求められます。

一概にはどのセキュリティ対策が正しいとはいえませんが、最低でも以下のセキュリティ対策は導入しておくべきでしょう。

  • 不正アクセス利用防止
  • ウイルス対策
  • 顧客情報の管理
  • 通信にかかるリスク対策
  • ユーザー認証

以上のようなセキュリティシステムを管轄するための組織づくりも大切です。

BtoB向けのECサイトにおすすめのサービス一覧

PCの画面からECサイトに必要な機能が浮かび上がっている

ECサイトを構築するためには、購入から決済までをスムーズにするためのECカートサービスがあります。ここでは、BtoB向けのおすすめサービスを5つまとめてみました。料金体系の一覧も記載していますので、比較検討の参考にしてみてください。

BtoB向けおすすめサービス
  • アラジンEC
  • 楽楽B2B
  • Bee Trade
  • ecbeing BtoB
  • サブスクストアB2B

「アラジンEC」

アラジンECはBtoBの発注業務のEC化に特化したECサイト構築システムです。あらゆる業種に対応できるカスタムパッケージを搭載していて、業界に限らずさまざまな顧客が利用しています。

サービスの特徴

アラジンECでは5,000社のECサイトを構築してきた実績をもとに、たしかなノウハウを提供しています。あらゆる業種に対応したECサイトパッケージを利用することで、会社も顧客も利用しやすいUIでサイトを構築可能です。

費用

カスタムに応じてかかる費用は異なりますが、それぞれの業種ごとのECサイト構築料金は以下の通りです。

カスタマイズ内容料金
キャンペーン価格での購入回数制御 ・商品分類ごとの数量別アソート注文制御 ・基幹システムの連携300万円
数量別納期注文指定 ・商品画像の追加 ・新商品のピックアップ機能400万円
企業別の単価表示 ・メーカー直送か自社配送の制御 ・得意先別でのお届け先新規登録の機能制御 ・お届け時間帯の項目追加 ・部門別の単価対応 ・基幹システム連携500万円

楽楽B2Bは中小企業向けのBtoB受発注システムです。FAX注文のEC化や簡単発注フォームの構築などに役立ちます。

サービスの特徴

楽楽B2Bは買い手企業数が8万5,000社も突破しているBtoB受発注システムです。楽楽B2Bでは三大機能として以下の機能を提供しています。

  • 取引先毎に掛け率や価格を設定
  • 取引先毎に表示する商品を設定
  • 取引先毎に選択可能な決済手段を設定

いずれもクローズ型のECサイト構築に役立つ機能ばかりです。

費用

楽楽B2Bの料金体系は以下の通りです。

プラン名料金(月額)
ライトプラン5万円
スタンダードプラン7万5,000円
エンタープライズプラン12万円

プランの詳細を知りたい場合には資料請求する必要がありますので、無料問い合わせフォームを利用してみてください。

「Bee Trade」

Bee TradeはECサイト支援事業を10年以上続けている「アピリッツ」が提供するBtoB向けECサイト支援パッケージです。安心なサポート体制をもとに最適なBtoB向けECサイトの構築を提供します。

サービスの特徴

Bee TradeではECサイトの運営に欠かせない機能として以下の機能を主に備えています。

  • ショッピングカート機能
  • 品番注文
  • 完全クローズドサイト設定 など

また、サイトのUIを向上させるために「マルチデバイス対応」や「パンくずリストの設置」まで対応しています。

費用

詳しい月額料金は相談が必要ですが、オプション料金として開示されている金額は以下の通りです。

オプション料金
BeeTrade活用個別相談会10万円〜
開店設定代行20万円〜
Googleアナリティクス設定サポート15万円〜
Googleアナリティクストレーニングサービス20万円〜

「ecbeing BtoB」

ecbeing BtoBは1,400社を超える運用実績を持つBtoB向けプラットフォーム構築支援システムです。2020年におこなわれた「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」では業界実績No.1を誇ります。

サービスの特徴

ecbeing BtoBのサービスでは以下の機能を主に提供しています。

  • 法人管理と権限設定
  • 取引先ごとの商品訴求
  • 商品一括注文

以上の機能をもとにさまざまな企業で利用されていて、CASIOや山櫻などの企業でECサイトを構築してきました。

費用

ecbeing BtoBでは明確な料金が公開されていません。そのため、料金体系を知りたい方はお問い合わせフォームを入力して確認してみてください。

「サブスクストアB2B」

サブスクストアB2BはBtoB領域のプラットフォームにおいて、さまざまな実績を持つ会社です。スタートアップから大企業までさまざまな規模の企業においてサービスを提供してきた知見をもとに、最適なBtoB向けECサイトの構築に役立ちます。

サービスの特徴

過去に「単品通販・定期通販カートシステム領域」においてNo.1のシェアを獲得したノウハウをもとに、さまざまなサービスを提供しています。サブスクストアB2Bのサービスを利用した企業のなかには、ゼロベースで始めたネットショップを2年で年商2.5億円に導いた実績もあります。

費用

サブスクストアB2Bの料金プランは以下の通りです。

料金プラン特徴料金
スタンダードスタートアップのビジネスにおいて必要な機能が揃っているプラン・月額…4万9,800円 ・初期費用…6万9,800円
プレミアムサブスクビジネスをさらに加速させたい方に向けたプラン・月額…7万9,800円 ・初期費用…9万9,800円
エキスパートBtoBビジネスにおいて最適なシステムを利用できるプラン要相談

さまざまな企業がBtoB向けのECサイト構築をアシストしてくれますが、BtoB領域のECサイト制作は専門業者に頼るのが最も安心できます。BtoB向けのECサイトの構築を専門業者に依頼する場合には、THINkBALの利用も検討してみてください。

まとめ

ここまでBtoB向けのECサイトについて以下のポイントを中心に紹介しました。

この記事のポイント
  • BtoB向けのECサイトはBtoC向けECサイトの17倍程度の市場規模を誇ること
  • BtoB向けのECサイトは導入コストこそかかるものの、正しく運用すれば売上が増加する可能性もあること
  • ECサイトの構築は専門的知見が必要であるため、専門業者に依頼するのがおすすめであること

BtoB向けのECサイトを構築するには専門的ノウハウがないと、失敗する可能性も高いです。そのため、この記事で紹介したBtoB向けのECサイトにおすすめサービス一覧を参考にしたうえで、専門業者に外注することをおすすめします。

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ECサイト 資料画像

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。