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Web制作
Update: 2024/4/19

Webサイト構築に効果的なフレームワークを活用して効率よくWebサイトを作ろう

マーケティングを行ううえで重要なものが「Webサイト」です。しかしながら、「どうやってWebサイトを構築すればいいか分からない」 などの疑問を持つ担当者の方もいるでしょう。Webサイトを構築する際には、フレームワークの活用が効率的です。今回は、フレームワークを活用したいとお考えの方に向けて、押さえておきたいポイントをご紹介いたします。

  • Webサイトを制作するにあたり、フレームワークを活用したい人
  • フレームワークの選び方を知りたい人
  • プログラミング言語ごと使えるフレームワークをお探しの人

マーケティング担当の方などは、ぜひ参考にしてください。

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フレームワークとは?

フレームワークとは、Webサイトなどを作るときに、土台として機能するソフトウエアのことです。「枠組み」という意味を持っており、サイトを構築するときに必要な素材が、いくつかの種類に分けてあらかじめ用意されています。

プログラミング言語を使って一から制作する必要がなく、事前に用意された枠に沿って作成を進めるだけで良いため、作業の効率化を図れます。フレームワークでは、よく使用される基礎的な機能が提供されているため、初心者の方でも理想に近い仕上がりを目指すことが可能です。

フレームワークには、プログラミング言語によっていくつか種類が存在し、使用する言語に合わせて使い分けが必要になります。より高品質なものを目指す場合には、プログラミング言語ごとの書き方を学ぶことが必要です。

なおフレームワークは、ライブラリと混同されることがありますが基本的には違います。フレームワークは、開発の土台となるものを指すのに対して、ライブラリは便利なプログラムをまとめたものです。

Webサイト構築時にフレームワークを利用する4つのメリット

Webサイトを構築しているイラスト

Webサイトの構築時には、フレームワークの利用がおすすめです。特に慣れない方が複雑なプログラミング言語を使ったコーディングをしようとすると膨大な時間がかかってしまいます。なかなかWebサイトの運営ができず、戦略的なマーケティングも難しいでしょう。Webサイトを構築するときにフレームワークを利用するのには、4つのメリットが挙げられます。

フレームワークを利用する4つのメリット
  • パターン別で素材があるので時短が可能
  • コーディングルールが元々あるのでチームでの作業が楽
  • ゼロから構築する必要がなくなりコストカットができる
  • トラブルやバグを減らすことができる

パターン別で素材があるので時短が可能

フレームワークには、制作に必要となるテンプレートのようなものが用意されています。よく使用されるパターン別に素材が用意されているため、最初から作る必要がなく作業時間の短縮が可能です。

Webサイトを制作する際には、コンピュータに表示させるためプログラミング言語を使って「コーディング」をする必要があります。プログラミング言語は複雑なため、一からコーディングをするのは労力と時間がかかります。

フレームワークを活用すれば、すでに体裁が整えられているため、一から作成をする必要がありません。用意された枠に沿ってコードを埋めていくだけで良いので、労力と時間を削減できます。作業を効率よく進められるため、開発のスピードアップにもつながります。

コーディングルールが元々あるのでチームでの作業が楽

フレームワークを活用すると、チームで制作に取り組むときの作業が楽になります。あらかじめ用意された型に沿って作成するのでルールが統一され、修正の手間などを簡略化することが可能です。

Webサイトの制作をするときには、複数人のエンジニアで制作を行うことがよくあります。役割分担ができる一方で、コーディングの書き方はエンジニアによって異なることがあり、修正が必要となるケースもあります。しかし、書き方が違うコードは読みにくく、修正するのも大変です。

フレームワークを利用すれば、統一されたルールで作業に取り組めるため、エンジニアごとの違いを抑えることができます。同じ書き方であれば読みやすくメンテナンスも容易なため、品質の向上にも期待できます。

ゼロから構築する必要がなくなりコストカットができる

フレームワークを利用すると、開発コストを削減できることもメリットです。素材が用意されているためゼロから構築する必要がなく、作業にかかる人員や時間を削減できます。ゼロから構築する場合には、作業の量も多く人員と時間が必要となるため、コストも膨らんでしまいます。

フレームワークを活用すれば作業の量を減らすことができ、作業時間の短縮も可能なため、コストを抑えることが可能です。保守性の高いWebサイトの構築も実現できるので、不具合の改修も少なくなり、運営するときのコストカットにもつながります。

フレームワークを使えばそもそもの修正が少なく、修正にかかるコストも削減できるため、制作にかかるコストを全体的に削減することが可能です。

トラブルやバグを減らすことができる

トラブルやバグを減らせることも、フレームワークを活用するメリットのひとつです。少ないコードの記述で制作が可能なため、人為的なミスやエラーを減らすことができます。どんなに慣れた作業であっても、ミスは起きてしまうものです。作業の量が多ければ、ミスが起きる確率も高くなるでしょう。

しかし、コーディングでは1字のミスも許されません。コードに1字でもミスがあると正常に動かず、トラブルやバグが発生してしまいます。できる限りミスを減らすには、作業の量を減らすのが効果的です。フレームワークを活用すれば、作業量を減らすことが可能となり、ミスを防ぐことができます。結果的には、トラブルやバグを減らすことにもつながります。

Web構築の際におすすめのフレームワーク

システムを修理するイラスト

Webサイトの構築に便利なフレームワークですが、種類も多く「どれを利用してよいか分からない」という方もいるでしょう。フレームワークは、使用するプログラミング言語に対応したものを選ぶことが必要です。対応していないフレームワークを選んでも、活用ができません。プログラミング言語ごとにおすすめのフレームワークがあるので、導入を検討する際の参考にしてください。

プログラミング言語ごとのおすすめフレームワーク
  • PHPでおすすめのフレームワーク
  • CSSでおすすめのフレームワーク
  • Javaでおすすめのフレームワーク

PHPでおすすめのフレームワーク

PHPは利用される機会が多く、プログラミング言語のなかでも有名です。提供されているフレームワークにも優秀なものが多くあります。なかでもおすすめなものが以下のフレームワークです。

Laravel(ララベル)

Laravel は、2011年にサービスの提供が開始されたフレームワークです。コードの書きやすさに定評があり、初心者でも美しいコードを書くことが可能とされています。比較的新しいフレームワークですが、その使いやすさから世界的に普及しており、導入する企業は少なくありません。予約サイトやショッピングサイトの制作、および運営にもよく活用されています

ドキュメントやライブラリは、日本語で記載されているものも多いため、英語が苦手な方でも使いやすく開発が捗ります。また、コードが分かりやすいことも特徴です。コードがシンプルなため、コーディングが捗り学習もしやすいとされています。

Laravelは、人気の高さからアップデートなども頻繁に行われているため、更なる機能の追加などにも期待できます。プラグインの開発も積極的に進められており、将来性の高いフレームワークです。

【CakePHP(ケイク・ピーエイチピー)】

開発が簡単にできることを目的としたフレームワークです。CakePHPは、「MVC(モデルビューコントローラー)」と呼ばれる構造を採用しています。それぞれの機能が独立しており、エンジニアで業務分担がしやすいため、アプリケーションを迅速に開発できます。

bake機能」が搭載されていることも特徴です。対話形式の質問に回答するだけで、自動的にプログラムの作成が行われます。この機能を活用すれば、ソースコードを書かずに制作することも可能です。

また、オフィシャルページから参加できるコミュニティがあります。世界中のエンジニアが参加しており、活発に情報交換が行われています。不具合の報告もされているため、トラブルが起きたときにも素早く現状の把握が可能です。自動作成やコミュニティによるサポートが充実しているため、初心者でも取り入れやすいフレームワークでしょう。

【FuelPHP(フューエル・ピーエイチピー)】

自由度の高いコーディングが特徴のフレームワークです。CakePHPなどと比べると規約が少なく、自由にコードを記述できます。MVCを進化させた「HMVC」という構造を採用しており、PHPフレームワークの欠点が、あらゆる面で改善されていることも特徴です。シンプルで動作も軽いため、スピーディーに制作を進められます。

自由度は高いですが、コーディング量が多くなってしまうことがデメリットです。また、規約が少ないため、ルールの統一化が難しいことにも注意する必要があります。大規模での作業には適さないため、小規模から中規模向けのフレームワークといえます。

なおCakePHPと同様にフォーラムが存在しており、初心者にはうれしいポイントです。困ったときは、参加者からサポートやアドバイスをもらうことができます。

CSSでおすすめのフレームワーク

CSSとは、HTMLで作られた文章に対して、レイアウトの調整や装飾を付けるプログラムのことです。CSSにも多数のフレームワークが存在しており、理想的なデザインの制作を手助けしてくれます。

【Bootstrap(ブートストラップ)】

Twitter社が2011年に開発したフレームワークです。汎用性の高さから利用される機会が多く、有名企業などの公式ホームページでも活用されています。「レスポンシブデザイン」を採用しており、パソコンやスマートフォンなどさまざまな画面に対応が可能です。

テンプレートは無料から有料のものまで幅広くラインアップがされており、うまく組み合わせることによって、イメージにより近づけることができます。

日本で使用されることも多いため、多くのサイトで解説されていることもポイントです。分からないことがあれば、サイトを使ってすぐに調べることができます。困ったことがあっても対策がしやすいので、初心者でも取り入れやすいフレームワークです。

【Foundation(ファンデーション)】

Bootstrapと並び、利用される機会が多くあるフレームワークです。充実した機能に定評があり、有名な企業でもよく利用されています。スタイルシートやコンポーネントが豊富に用意されており、レスポンシブ対応のフレームワークを無料で利用できます。サイトの構築に加えて、HTMLメールのレイアウトも使えるため、時間をかけずにWeb広告の作成も可能です。

ただし機能が充実している分、全ての機能を利用する場合はデータ量が膨大になってしまいます。不具合が起きる可能性もあるため、必要な機能のみダウンロードするのがおすすめです。カスタマイズ性が高く高機能ですが、知識やスキルがないと十分に機能を使いこなせないため、CSSをある程度理解している方向けのフレームワークでしょう。

【UIkit(ユーアイキット)】

軽量であるにもかかわらず、高性能な機能を備えたフレームワークです。軽量でありながら、Bootstrapで使える機能と同様のものが多く備わっています。独自のコンポーネントを採用しており、ユーザーから「コードが見やすい」との声が多いことも特徴です。

全てのクラス名は「uk-」から始まるようにコーディングされており、他のフレームワークと併用したときもグループ分けがしやすくなります。

また、支援機能や管理機能が充実しているのも魅力のひとつです。ドキュメントサポートをはじめ、リソース管理やテキスト管理など多数の機能が搭載されています。知名度は、上記の2つより低いですが、性能に関しては引けを取らないフレームワークです。

Javaでおすすめのフレームワーク

Java」は、幅広いOSに対応したプログラミング言語です。従来、パソコンのプログラムはOSなどが違うと正常に動きません。しかし「Java」で作ったプログラムであれば、どのような環境でもソフトを動かせます。便利なJavaにもおすすめのフレームワークがあります。

【Spring Framework (スプリング・フレームワーク)】

Spring Frameworkは、Javaを扱っている多くの方に利用されるフレームワークです。利用される機会の多さから2004年にリリースされて以来、現在でもバージョンアップが続けられています。

Spring Frameworkは、メンテナンスしやすいことが特徴です。「AOP」と呼ばれるプログラミング手法が取り入れられており、システム内で行われる同じ処理作業をまとめることができます。コードが短くなり分かりやすくなるため、不具合の特定や修正が容易になります。

また、開発に役立つテストプログラムがあることもポイントです。バグを検出できる専用のプログラムが用意されているため、事前にチェックできます。問題がないことを確認したうえで公開できるため、品質の高いWebサイトを提供することが可能です。

【Play Framework (プレイ・フレームワーク)】

Play Frameworkは、高速な開発に適したフレームワークです。メモリの使用量が少なく動作が軽いため、素早く作業を進められます。Javaフレームワークの弱点である、「コンパイル」の時間が短縮されているのも特徴です。

Javaは静的型言語と呼ばれ、コードを解析して実行できる状態に変換する必要があります。この変換作業のことをコンパイルと呼びます。Javaでは頻繁にコンパイルをする必要があり、コンパイルが遅いと開発にも時間がかかっていました。

Play Frameworkでは、コードの追加や修正が即座に反映されるようになっており、弱点だったコンパイルの遅さも改善されています。デメリットを抑えることにより、Java本来のメリットを活かしやすいフレームワークです。

【JavaServer Faces (ジャバ・サーバー・フェイシズ)】

JavaServer Facesは、エンジニアが扱いやすい設計のフレームワークです。さまざまな機能がツール化されているため、新たな言語を覚える必要がなく制作者の負担を軽くできます。「UIコンポーネント」機能が搭載されており、フォームの入力欄を簡単に作成することが可能です。この機能を活用すればボタンやチェックボックスなど、基本となるUI構築をスムーズに行えます

JavaServer Faces をGUI構築に活用すれば、簡単な操作と設定だけでWebページの作成が可能です。また、HTML表示にはXML方式が採用されており、現状をブラウザ上に表示できるため、デザインを確認しやすくなっています。MVCモデルを採用しているので、Webサイトの開発をエンジニアで分担したいときにも、役立つフレームワークです。

フレームワークの選び方

サイトの設計についてのイラスト

フレームワークは自社の目的に適したものを選ぶことが大切です。合わないものを選んでしまうと、利点をうまく活かせず、制作も思うように進みません。目的に合ったものを選ぶことで、作業もスムーズになり品質の向上にも期待できます。「どのような方をターゲットにするか」など、まずは目的を明確にしましょう。

目的が決まったら、設定した目的に適したフレームワークを選ぶことが必要です。フレームワークを選ぶときは、おさえておきたいポイントがあります。

フレームワークを選ぶときのポイント
  • 使用するデータベースやサーバーなどに適切か確認する
  • ある程度コードの理解できるものを選ぶ

使用するデータベースやサーバーなどに適切か確認する

気になるフレームワークを見つけた際には、使用するサーバーやデータベースに適したものか確認しましょう。そもそも使用するサーバーに対応していないものだと、インストールすることさえできない可能性があります。

仮にインストールはできたとしても、自社の環境に適さないフレームワークだと、作業効率の向上は望めないでしょう。結果的には、集客効果にも期待できないWebサイトになってしまいます。

自社の環境に適切なフレームワークを選ぶことで、導入や開発もスムーズに行えます。備わっている機能も活用しやすくなるため、品質の向上にも期待できるでしょう。集客にもつながるため、フレームワークは自社の環境に適したものを選ぶことが大切です。

ある程度コードの理解できるものを選ぶ

フレームワークを選ぶ際は、ある程度コードが理解できるものを選びましょう。全くコードが理解できないものだと制作もうまくいかず、理想と違うWebサイトになってしまう可能性があります。不具合があった際や修正が必要なときにも対応できません。不具合が多く使いにくさを感じると、ユーザーも離れてしまいます。

ある程度コードを理解していれば開発がスムーズになり、理想に近いWebサイトの制作も可能です。不具合や修正の際にも迅速に対応ができるため、ユーザーにも快適な環境を提供できるでしょう。満足してもらえると、再び利用してくれる可能性もあるため、リピーターの獲得にもつながります。

なお、どれだけ評価が高いフレームワークがあったとしても、使いこなせなければ十分な効果は期待できません。どうしても使いたいフレームワークがある際は、きちんと知識を学んでから導入しましょう。

まとめ

自社の業績を伸ばすためにも、マーケティングは必要なものです。Webサイトによる集客は、マーケティング戦略を考えるうえで大切な役割を担っています。Webサイトの構築には手間と労力がかかりますが、フレームワークを活用すれば作業の効率を上げることが可能です。フレームワークを活用するときには、以下のポイントをおさえておきましょう。

この記事のまとめ
  • フレームワークの活用は開発コストの削減にもつながる
  • 自社の目的や環境に合ったフレームワークを選ぶことが必要
  • より効率や品質を上げるには理解できるプログラミング言語の選定が大切

上記のポイントをおさえておけば、更なる品質の向上も目指せます。品質の良いサービスの提供も可能となり、ユーザーの満足度にもつながります。最終的には顧客の獲得につながり、業績アップにも期待できるでしょう。

フレームワークを活用した効率的なWebサイト構築

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。